2022Aシラバス
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全学自由研究ゼミナール 51408 授業の目標概要 2 時間割コード 開講 ブランドデザインスタジオ26 新しい「幸せ」のブランド A 講義題目 (創造編) ●プログラムについて 『正解のない問いに、共に挑む』特別教育プログラムです。参加者の皆さんが今後、広く社会一般で活用し得る「共創」の手法を「21 KOMCEE (理想の教育棟)」を舞台に、東京大学×博報堂ブランド・イノベーションデザインのコラボレーションにより学んでいただきます。全回、ワークショップ形式で行われ、現役の広告会社社員、ブランド・コンサルタントがプログラム・デザインおよびファシリテーションを担当します。参加者でプロジェクトチームを結成し、チームでテーマに関するリサーチや分析、アイデア発想、プレゼンテーション制作を行ってもらうことを予定しています。 【URL】http://www.bdstudio.komex.c.u-tokyo.ac.jp/ ●テーマについて みなさんにとって、「幸せ」とはなんでしょうか? 日本政府は、2021年に閣議決定した「経済財政運営と改革の基本方針2021」の中で、これからの「政府の各種の基本計画等について、Well-beingに関するKPIを設定する」ことを表明しています。同時に発表された「成長戦略実行計画案」では「国民がWell-beingを実感できる社会の実現」を目指すことも述べられています。背景には、2011年からOECDが「より良い暮らし指標(Better Life Index)」を、2012年から国連が「世界幸福度報告(World Happiness Report)」を、調査・公表し、2019年にはニュージーランド政府が「幸福予算」と訳されるウェルビーイング重視の予算編成を行うなど、世界的な「幸せ」や「ウェルビーイング」への注目の高まりがあるとされます。 私たちにとって非常に基本的なことがらでありながら、いま、改めて様々な議論がなされている「幸せ」。今回のブランドデザインスタジオは、この「幸せ」という概念をテーマとして取り上げます。 参加いただく皆さんには、「幸せ」を多面的に捉え直し、「幸せ」に関する課題解決や価値創造をもたらすブランド(商品やサービス)を発想し、アイデアをかたちにして世に伝えることに挑戦いただきます。 今回の授業では、特に「手を動かす」ことを重視します。頭の中でアイデアを考えるだけではなく、ユーザーの体験を描くスケッチや様々なモノでかたちにしてみるラフ・プロトタイピングなどの手法を活用して、チームメイトと手を動かしながらアイデアを作り込んでいくことを体験いただきたいと思います。 そして、本授業のアウトプットは、東京大学教養学部教養教育高度化機構と株式会社博報堂が共催し実施している、大学生のためのブランドデザインコンテスト「BranCo!」( https://branco.h-branddesign.com/ )にエントリーしていただくことを予定しています。みなさんのアイデアをオープンなコンペティションに応募することで、外部からのフィードバックを得ることを想定します。 なお、今年度のブランドデザインスタジオは、Sセメスター・Aセメスター通じて、「幸せ」をテーマとしています。 Sセメスターでは、多様な有識者や生活者への「幸せ」に関するリサーチを実施しており、 AセメスターはSセメスターの調査・分析のインプットに立脚しながら、 「幸せ」に関する具体的な商品やサービスのアイデアを創造することにフォーカスしていきます。もちろん、Aセメスターからのご参加も歓迎します。 「幸せ」とは、何か? 根源的であり、かつ新しい、この問いにじっくりと向き合いたい。手を動かして、アイデアをかたちにしたい。そんなあなたの参加をお待ちしています。 担当教員 真船 文隆、宮澤 正憲、山上 揚平 教養教育高度化機構 集中 所属 曜限 単位 対象 1年 文科 理科 2年 文科 理科

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