2022Aシラバス
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学術フロンティア講義 51409 51411 51426 授業の目標概要 【重要】大学の方針より、本講義の長さは90分とします。曜限は水曜日の5限(17:05~18:35)。 資源の再利用のためのリサイクルの身振りが、われわれの日常に入り込んで既に久しくなります。環境保護とエコロジーを旨とする今世紀において、世界の持続可能性を保証するものとしての循環は、一つの理念という地位を占めるにいたっています。有限なわれわれがあくまで有限な存在として、しかし何かを存続させることができるためには、循環しなくてはならないし、させなくてはならない。それを引き受け、あるいは考慮に入れなくてはならない。ただその一方で、循環が持続させるものは、良いものばかりとは限りません。われわれが直面する様々な問題のなかには、それが再生産されるメカニズムがその解決を難しくしているものも多くあります。このとき循環は、むしろ堂々巡りないし悪循環として、われわれにその解決を迫って来るものとなるでしょう。こうして何かの存続を考えるにせよ、変革を考えるにせよ、その何かを支える循環を考えることは、多くの示唆をもたらしてくれるように思われます。本講義では、文理の双方からのアプローチにより、さまざまな場面で見られる「循環」の諸相と諸局面を照らし出すことを通じて、この現代世界の鍵概念を考える手掛かりを提供することを目指します。 詳細な担当教員および各講の講義内容はLAPのHPを参照すること http://www.lap.c.u-tokyo.ac.jp/ja/ (9月初頭にに掲載する予定) cycle, 2 2 月 5 2 時間割コード 時間割コード 時間割コード 開講 教養学部生のためのキャリア開講 循環:Circle, 開講 ジェンダー不平等を考える A A circulation A 講義題目 教室 講義題目 講義題目 原 和之、白 佐立 教養教育高度化機構 水 5 担当教員 山上 揚平 教養教育高度化機構 金 5 担当教員 担当教員 小川 真理子 所属 所属 所属 情報学環 曜限 単位 対象 1年 文科 理科 2年 文科 理科 授業の目標概要 国内外で活躍している各界の社会人をお迎えし、自身の進路選択、仕事の内容、人生の転機や悩み、生き方をお話いただくオムニバス形式の授業です。多様な価値観や進路選択を知ることで、グローバル化や超高齢化、高度情報化などの変化にさらされる現代で柔軟に自らのキャリアを形成するための基礎、考え方を学びます。 ゲストスピーカーは企業、官公庁、大学・研究機関、国際機関などから多様な幅広い年代の方を予定しています。講義を聞く時間だけでなく、ゲストへ質問する時間や、受講生同士で議論する時間、主体的に自分のキャリアや生き方について考えるためのワークショップもありますので、積極的に参加することが期待されます。 すでに具体的に進路を定めている人はもちろん、「社会人ってキツくて大変そうだけど実際どうなのだろう」と仕事と生活について話を聞いてみたい人、「何をやりたいかわからないけれど進学選択の際に困らないようにとりあえず高い点数を取っておこう」と考えるのを先延ばしにしている人も歓迎します。専門課程に進む前に自分のこれからについて考えてみましょう。 過去の授業概要や本年度の講義予定のゲストスピーカーと略歴は、授業ホームページ(http://www.sr.komex.c.u-tokyo.ac.jp/)で確認することができます。 授業関連図書:標葉靖子、岡本佳子、中村優希編『東大キャリア教室で1年生に伝えている大切なこと:変化を生きる13の流儀』東京大学出版会, 2019年 曜限 単位 対象 1年 文科 理科 2年 文科 理科 曜限 単位 対象 1年 文科 理科 2年 文科 理科 授業の目標概要 現代社会では、想定外の政治的課題や事象が次々と起こっています。その際、マジョリティ側とは異なる視点、ジェンダーや多様性の視点を導入することで、複雑な事象や課題を別の視点から捉え、分析することが可能になります。政府が設定した「202030年目標」は未達成に終わりましたが、新たに、2020年代の可能な限り早期に社会のあらゆる分野において指導的地位に占める女性比率が少なくとも30%程度になるよう目標を設定しています。本講義では、ジェンダー平等後進国の日本の現状について、学生が認識を高め、ジェンダーをめぐる多様な問題について自ら考える機会を持つことを目的としています。初回はイントロダクション、2回目から11回目までは各講師の専門領域の視点や切り口からジェンダー不平等に関連したトピックについて講義を行います。第12回は講義を踏まえてグループに分かれてディスカッションを行い、第13回は発表とまとめの回になります。

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