総合科目 B(国際・地域) 50013 A1 51081 A 50274 A 50275 A 講義題目 『源氏物語』帚木三帖の構造 授業の目標概要 『源氏物語』の首巻桐壺巻に続く帚木・空蝉・夕顔の三帖は帚木三帖と呼ばれる。帚木巻は「光源氏名のみことごとしう、言ひ消たれたまふ咎多かなるに……」と始まるが、桐壺巻からは4年間の空白があり、和辻哲郎は「帚木の発端は、後に来る物語を呼び起こすべき強い力を持っているが、それに先行する何の描写をも必要とするものでない」(「「源氏物語」について」)と評している。帚木三帖は『源氏物語』の成立を考える上でも重要な鍵となる。桐壺巻で「光る君」と呼ばれた主人公は、帚木巻では「光源氏」と語り出される。呼称の問題にも注目したい。 本講義では、2017年の7月から半世紀ぶりの改版が始まり昨年9月に完結した(全9冊)の岩波文庫をテキストに用い、帚木三帖の場面をいくつか取り上げて一語一語にこだわりながら共に精読してゆく。併せて、『源氏物語』全体についても理解が及ぶよう努める。前期課程科目の初回はオンライン授業が予定されているため、東大本『源氏物語』他の画像が検索できる「デジタル源氏物語」など、『源氏物語』のオンライン研究ツールについても共同開発の進捗を含め最新の状況を紹介する。 講義題目 授業の目標概要 江戸時代の儒者の漢文書簡を読む ― 仁斎・鳩巣・徂徠 講義題目 授業の目標概要 「日本文学」の範疇には、狭義の「日本語」で書かれていないテクスト、また近代西洋的な「文学」の定義に当てはまらないテクストも含まれる。その一例が、日本の人が漢文で書いた書簡である。この授業では、江戸時代の3人の儒者、伊藤仁斎、室鳩巣、荻生徂徠が記した漢文書簡を読みながら、江戸時代の人が、候文や和文ではなく、当時の東アジア世界の共通書記言語であった漢文を用いて手紙を作文し、日本語話者同士でやりとりしたことの意義を探る。あわせて、資料や本文の取り扱い方、デジタル人文学の諸問題についても触れる。 中国古典を楽しむ 講義題目 授業の目標概要 漢文にまだあまり慣れていない受講生を対象とし、基本的に講義形式の授業をおこないますが、受講生に漢文を読んでもらう場合もあります。 歴代の象徴的な「奢侈」の逸話を漢文で読み、漢文読解に慣れてもらいます。また、王侯貴族や士大夫の「奢侈」を通して、その背景にある文化や社会構造に対する理解を深めます。 ブリテン革命と近世ヨーロッパ 1649年の出来事を何と呼ぶか。これはイギリス史(世界史)の大問題である。高校世界史で長らく採用されてきた「ピューリタン革命」は、英語圏では使われなくなって久しい。 本講義では、近年注目を集めている「三王国戦争」としての「ブリテン革命」論を出発点に、ブリテン諸島の人びとが17世紀なかばのこの激震をどう生きたかを、広く近世ヨーロッパ史のなかで再検討する。その際、国制の転換といった政治史だけでなく、文化史・社会史的な広がりや、Brexitに揺れる現代社会における連合王国の位置づけにも目配りし、過去と現在を歴史的に考える目を養うことをめざす。 時間割コード 時間割コード 時間割コード 時間割コード 開講 授業科目名 日本語日本文学Ⅰ (理科生) 開講 授業科目名 日本語日本文学Ⅱ 開講 授業科目名 東洋古典学 開講 授業科目名 歴史社会論 担当教員 山本 嘉孝 担当教員 田村 隆 担当教員 坂井 多穂子 担当教員 後藤 はる美 所属 国文・漢文学 所属 国文・漢文学 所属 国文・漢文学 所属 歴史学 月 1 金 5 火 2 火 2 曜限 曜限 曜限 曜限 対象 1年 理科 2年 理科 対象 1年 文科 理科 2年 文科 理科 対象 1年 文科 理科 2年 文科 理科 対象 1年 文科 理科 2年 文科 理科
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