2022Sシラバス
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初年次ゼミナール理科 31658 火 4 授業の目標・概要 人間の五感による知覚の割合は、視覚83%、聴覚11%、嗅覚3.5%、触覚1.5%、味覚は1%といわれています。人間が受け取る情報のうち、8割は視覚からの インプットだといわれています。ものの見え方が悪くなるような眼疾患・障害が多々ありますが、その見え方によって日常生活も困っている方は大勢います。この授業では眼疾患のなかでも重要な視機能障害をきたすことが多い緑内障、黄斑変性、角膜疾患に注目します。 基本的な知識をレクチャーさせていただいたうえで、これらの疾患について、疾患そのものについての理解、患者さんにとってどのような問題があるか、そしてアンメットニーズと解決の糸口について、検討し理解を深めてもらうような授業にしたいと考えています。 31659 火 4 授業の目標・概要 人が複数の選択肢から何を選ぶのかは、離散選択分析によってモデル化することができる。お昼に何を食べるのか、通勤に何を使うのか、職業に何を選ぶのか、といった選択はすべてこのアプローチで分析可能である。その人の属性(性別、年齢等)、選択肢の属性(価格、材料等)、選択したときの状況(天気等)の情報があれば、選択行動を離散選択モデルに当てはめて推計し、そのモデルを予測に使うこともできる。 分析に使うデータは必ずしも入手できない場合がある。一般公開されていない場合や、そもそも分析対象としたい商品が市場に流通していない場合などである。その際に有用なのが、離散選択実験である。選択肢を自分たちでデザインして、実験参加者にどれが最も望ましい選択肢であるかを尋ねる。その選択行動のデータを用いてモデルを推定するのである。 本講義では、離散選択理論の初歩を学んだうえで、グループで離散選択実験を行う。商品の選定、選択肢の作成、実験参加者の募集、データの解析、結果のプレゼン、という一連の流れを体験する。これにより、①学問の面白さを感じる、②仲間を作る、③プレゼンスキルを向上させる、ことが目標である。 31641 金 1 授業の目標・概要 物理学では、様々な現象の中に法則性を見いだして、それを数学的に記述します。また、その数学から予想される現象は、実験的に確かめられます。こうした過程の中で、それまで思いもしなかった応用が見つかることがあります。例えば、量子力学の応用としての量子コンピュータなどです。 この授業では、基礎となる数学を学び、物理の記述にどう生かされるのかを調べ、受講者同士の議論を通して理解を深めます。文献の検索、発表資料の作成、科学的な内容でのコミュニケーションの経験を積みます。最終的には、4名程度のグループに分かれて、興味のあるテーマを自ら設定し、他の受講者の前で発表してもらいます。物理に関連していれば基本的にどんなテーマでもよいので、面白い発表を期待しています。 31660 金 1 授業の目標・概要 持続可能な開発目標(SDGs)は国際連合に加盟するすべての国にとっての2030年までの共通の目標として日本でも海外の国々でも具体的な取り組みが活発になっています。このゼミナールでは、SDGsの考え方や、持続可能な環境まちづくりについて、実際の都市を対象にグループごとにおこなう問題解決型学習(Project Based Learning)を通じて学びます。学生のグループを構成してグループ単位で国内の都市、自治体を選んで、SDGsの理念に基づいて各自治体の将来の目標と具体的な対策を計画する、環境まちづくりを計画します。現状の問題分析、将来の目標の設定、そこに向けての具体的な環境まちづくり事業を提案するという、実際の都市を対象とする環境まちづくりプロジェクトを考えることで、都市と何か、環境と何かを考える機会となります。グループワークに先立って科学的手法を用いて、都市の現状を評価して、その将来のゴールを構築するための理論や手法を学ぶとともに、具体的なプロジェクト、計画づくりを経験して都市や地域で「科学」的手法を利用する可能性について提案、議論することを予定しています。 眼の病気の現状と展望 食品の選択行動について考える 物理のための数学ゼミ 「都市の未来をSDGsから評価する」 本庄 恵 阪井 裕太郎 遠藤 護 藤田 壮 医学部 農学部 工学部 工学部

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