2022Sシラバス
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初年次ゼミナール文科 大学では「問い」の「答え」を探求する前にまず「問い」自体を自分で見つける必要があるという点を理解し、学ぶ姿勢の根本的な転換を目指す。授業を通じて「問い」の立て方、「理論」についての考え方、「研究方法」の設定の仕方、学術資料の収集の仕方、議論の根拠の導き方、論述の組み立て方などのアカデミックスキルに触れ、それらを習得する。また、自分が取り組む「問い」が学術的・社会的に意義のある「問い」であることを主張する必要性を理解する。 「問い」の「答え」を導くに当たって必要な、先行研究の理解とオリジナリティの主張の方法(剽窃の防止を含む)、議論と根拠の関係などといったより基礎的な作法および図書館などの研究リソースの利用方法を、第2回の合同授業で学ぶ。 【この授業の目標・概要】 入学おめでとう。新たな学びに胸ふくらませているときに、もうおさらばしたはずの国語の授業を思い出させるなんて、なんと無粋なと思うだろうが、それは話のきっかけにすぎず、別に国語の授業をするわけではない。 高校には国語という教科があり、大学には文学部というところがある。両者はなんとなく似ているようであり、文学部(あるいは教養学部の関連領域)には、高校で国語が好きだったという理由で進学する人も多いようだ。結構である。ただ、大学まで来て高校と同じことをするのも芸のない話だし、一方で進学してから「思ってたのと違う」というようなことは、できれば避けたい。 国語の授業ではいろいろなことをするが、せっかくだから堅い論説文はやめて、教科書にも載っていそうな文学作品を手始めに読んでみよう。担当者の専門の関係で、漢文になったりするが、内容は皆さんご存じのものだ。それよりも、それについて文学研究者が書いた論文を、連休中に読んでもらう。彼らは、「登場人物の気持ち」なんてまず考えない。その代わり、国語の授業ではあまり考えないようなことが、いろいろ書いてある。論文と感想文はどう違うのか、鑑賞と研究はどうつながるのかといったことを考えるのが、第一の目標である。そして、そこから得た問題について自ら資料を集めて考え―それは既に研究に一歩足を踏み入れたことになる―文章にまとめることが、第二の目標になる。さらに、それを受講者相互で批評することを行いたい。教員に教えられるのでなく、自ら学ぶこと、相互に学び合うことを、態度として身につけてほしいと願うからで、それが第三の、究極の目標である。 【学術分野】国文・漢文学 【授業形態】ディシプリン型と文献批評型の折衷。学生各自のテーマの立て方によって、一つのテキストにがっつり取り組むことも、ひろく文学、言語、国語教育などの諸問題に重点を置いて考えることも可能である。 ―井筒俊彦の読み方を手がかりに 31743 金 1 国語が好きだった人と、嫌いだった人のために 授業の目標・概要 【共通目標】 31744 金 1 授業の目標・概要 【共通目標】 大学では「問い」の「答え」を探求する前にまず「問い」自体を自分で見つける必要があるという点を理解し、学ぶ姿勢の根本的な転換を目指す。授業を通じて「問い」の立て方、「理論」についての考え方、「研究方法」の設定の仕方、学術資料の収集の仕方、議論の根拠の導き方、論述の組み立て方などのアカデミックスキルに触れ、それらを習得する。また、自分が取り組む「問い」が学術的・社会的に意義のある「問い」であることを主張する必要性を理解する。 「問い」の「答え」を導くに当たって必要な、先行研究の理解とオリジナリティの主張の方法(剽窃の防止を含む)、議論と根拠の関係などといったより基礎的な作法および図書館などの研究リソースの利用方法を、第2回の合同授業で学ぶ。 【この授業の目標・概要】 大学での学習では、文献を批判的に読み解いたうえで問いを立てることがたえず求められる。とはいえ、文献の批判的な読解はみなさんにとってなじみのないものかもしれない。そこで本授業では、様々な文明圏において残されてきた古典を精密に読み解いてきた先人たちの読み方を学ぶことで、文献の批判的な読解の手がかりを得ることを目指す。具体的には、稀代の古典の読み手である井筒俊彦がイスラームの聖典『クルアーン』を精密に読み解いた『クルアーンにおける神と人間』を読みたい。 【学術分野】哲学・科学史 【授業形態】文献批評型 古典をいかに読むのか 谷口 洋 三村 太郎 国文・漢文学 哲学・科学史

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