2022Sシラバス
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初年次ゼミナール文科 大学では「問い」の「答え」を探求する前にまず「問い」自体を自分で見つける必要があるという点を理解し、学ぶ姿勢の根本的な転換を目指す。授業を通じて「問い」の立て方、「理論」についての考え方、「研究方法」の設定の仕方、学術資料の収集の仕方、議論の根拠の導き方、論述の組み立て方などのアカデミックスキルに触れ、それらを習得する。また、自分が取り組む「問い」が学術的・社会的に意義のある「問い」であることを主張する必要性を理解する。 「問い」の「答え」を導くに当たって必要な、先行研究の理解とオリジナリティの主張の方法(剽窃の防止を含む)、議論と根拠の関係などといったより基礎的な作法および図書館などの研究リソースの利用方法を、第2回の合同授業で学ぶ。 【この授業の目標・概要】史料および関連する文献(先行研究)の分析に基づいて立論するという歴史学の手法を、初歩的なレベルで身に付ける。具体的には、重要史料の抜粋に解説を付した『世界史史料集』(岩波書店)12「近世日本と世界」に収録された史料(特に日本の「国境」を越えた人々に関わる史料)の中から、各自が興味・関心を持つものを選び、それに関する先行研究を読みつつ興味・関心を発展させ、報告および小論文の形でまとめ、発信する手法を学ぶ。 【学術分野】歴史学 【授業形態】ディシプリン型、文献批評型 時間割曜限 コード グループ1 1年 文一二(4,6-7,28)文三(4,16,18) 31700 月 4 授業の目標・概要 【共通目標】 大学では「問い」の「答え」を探求する前にまず「問い」自体を自分で見つける必要があるという点を理解し、学ぶ姿勢の根本的な転換を目指す。授業を通じて「問い」の立て方、「理論」についての考え方、「研究方法」の設定の仕方、学術資料の収集の仕方、議論の根拠の導き方、論述の組み立て方などのアカデミックスキルに触れ、それらを習得する。また、自分が取り組む「問い」が学術的・社会的に意義のある「問い」であることを主張する必要性を理解する。 「問い」の「答え」を導くに当たって必要な、先行研究の理解とオリジナリティの主張の方法(剽窃の防止を含む)、議論と根拠の関係などといったより基礎的な作法および図書館などの研究リソースの利用方法を、第2回の合同授業で学ぶ。 【この授業の目標・概要】 ナチによる大量虐殺(ホロコースト、ショアー)の現場であるアウシュヴィッツ=ビルケナウ強制収容所で囚人のひとりが隠し撮りした4枚の写真をめぐる、フランスの哲学者・美術史家ジョルジュ・ディディ=ユベルマンの著書『イメージ、それでもなお』の講読を通じ、ホロコーストという極限的な歴史的事件の表象(不)可能性を問うイメージ論(イメージの歴史哲学)に触れ、哲学とイメージ論(芸術学・美術史)が交錯する表象文化論への導入とする。4枚の写真という具体的対象から出発しながら、「イメージ」なるものの根源的性格を問おうとする著者の思考のダイナミズムに果敢に挑戦してもらいたい(ちゃんと道案内はします)。なお、この4枚の写真およびディディ=ユベルマンとの密接な関係のもとに制作された絵画作品《ビルケナウ》を中心とする、ドイツの画家ゲルハルト・リヒターの大規模な展覧会が6〜10月に東京国立近代美術館で開催されるため、その作品分析も授業内容に組み込む予定である。 【学術分野】表象文化論(哲学・美術史) 【授業形態】文献批評型(《ビルケナウ》の鑑賞というフィールドワークを含む) 31701 月 4 近世日本と世界--「国境」を越えた人々 授業の目標・概要 【共通目標】 ──ホロコーストの表象文化論 講義題目 イメージの歴史哲学 担当教員 田中 純 渡辺 美季 所属 ドイツ語 歴史学

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