2022Sシラバス
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月 5 2年 文科 理科 授業の目標概要 現代の国際政治は伝統的な国家間関係だけでは説明できない。一方ではアメリカの超大国としての地位が衰退し、中国の台頭やロシアなどの地域大国の影響力が増しているが、他方で、世界は自由貿易を基調とした、グローバル市場の統合が進み、高度に相互依存関係にある。こうした中で国際政治を学ぶ上で必要なコンセプトをきちんと理解し、その上で国際政治の現状を理解するための基礎となる知識と解釈を身につけることを目的とする。 1年 文科 理科 時間割コード 全学自由研究ゼミナール 31532 S 開講 講義題目 国際政治の新しい課題 9.若手の官僚たちによる、政府における政策立案に際しての裏話などの講義もあることから、文科系、理科系の全ての学生にとって有意義であると考えます。 講義のポイントは、以下の通りです。 1.石油、ガスの太宗は中東地域で賦存している。 2.中東地域は、民族上、宗教上の対立などにより紛争が頻繁に勃発している。 3.石油、ガスの利権確保などを目的に欧米ロシアなどの列強が中東地域の紛争に加担して、彼ら の代理戦争の様相を呈している。 4.我が国は、エネルギーの9割以上を輸入に依存している。 5.エネルギーが途絶すると我が国経済社会は立ち行かなくなる。 6.東日本大震災時の福島原発事故を契機に純国産エネルギーであるとともに地球温暖化対策に 貢献する原子力発電に対して反対論が台頭している。 7.地球温暖化問題への対応が国際的に高まっている。この観点から、2050年に向けてカーボン ニュートラルを実現していくために再生可能エネルギーの開発と導入促進が喫緊の課題となって いる。さらにあらゆる産業において脱炭素の取り組みが進めて行くことが求められている。 8.原子力発電がほとんど停止している現状において、雇用の喪失、地域経済の疲弊、産業構造の 変化、経済の停滞などが生じることに加え、代替燃料としての石油、ガスの輸入が大幅に増大し て貿易収支を赤字傾向に悪化させている。 9..核燃料サイクル政策の帰趨が不明確になったことにより、使用済み燃料の処理問題とプルト ニウム処理問題が大きな課題となっている。 10.原子力爆弾に直結する恐れのあるプルトニウム管理問題は世界の安全保障問題として最重 要な課題となっている。 11.最近の脱炭素の動きから石油などの生産減と原油価格の大幅な上昇が世界の政治情勢、軍事情勢に大きな影響を及ぼしており、世界の国家間の枠組みに変化をきたす恐れが生じている。 12.昨年末のCOP26までに多くの国がカーボンニュートラルを宣言したが、目標年次が日米欧は2050年、中国、ロシアは2060年と違うなど各国とも国益を睨んでしたたかに対応するという経済戦争の側面があり、またこれまで志向されてきたグローバル化の動きとは相反するブロック化の動きが強まる恐れがあり、各国間でのエネルギー獲得競争が激化する恐れがある。 13.電力・ガスに自由化、石油産業の再編など我が国エネルギー産業が大変革期を迎えている。 14.以上のような最近の世界を揺るがす様々な状況変化の下で、今後の我が国の豊かな経済社 会を実現していくために、今後の国際環境エネルギー政策の在り方が極めて重要になっている。 15.デジタル化、AIの進展の下で、AIを使いこなせる資質を持った社会人となるために人間力の向上が求められている 担当教員 鈴木 一人 所属 曜限 単位 公共政策大学院 2 対象

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