2022Sシラバス
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1年 文科 理科 2年 文科 理科 月 5 S 1年 文科 理科 2年 文科 理科 S 1年 文科 理科 2年 文科 理科 木 3 学 S 時間割コード 時間割コード 時間割コード 総合科目 D(人間・環境) 30258 講義題目 授業の目標概要 31105 講義題目 授業の目標概要 30953 講義題目 授業の目標概要 開講 開講 開講 生態学 生態学は、身近な環境での生き物の生活史から、地球レベルでの生物圏の挙動や物質循環に至るまで、広いスケールを対象にする。同時に、個体内の遺伝的多様性、個体レベルでの種多様性、個体群(集団)や生物群集の動態と多様性、そして物質循環とエネルギー流を示す生態系に至るまで、多段階の階層性を持つことになるので、生態学の理解は多岐に渡り、一筋縄ではいかない面がある。しかし、それが自然界で生活している生き物と生態系の実態であり、生態学を学ぶ面白さでもある。 本講義の初回は生態学とはどのような学問かを紹介した後、前半(担当、土畑)には、生物群集と多種共存の機構/生物の個体数変動/自然選択と生活史の適応進化/性選択と血縁選択/種間の相互作用と共進化/生態的過程と進化的過程の相互作用などを解説する。後半(担当、鈴木)には主に植物生態の視点から、日本の自然の特徴/環境と生物の応答/環境条件と生物群集/陸域のバイオーム/生態系での物質とエネルギーの流れ/土壌の生態学などを解説する。 全体として、基礎科学としての生態学だけに留まらず、人間社会との接点に位置する自然環境や生物多様性の保全、そして生態系への人為的負荷と地球環境への視点など、応用的な側面も併せて講義する。 世界の様々な地域の自然環境と社会の適応 気候は,緯度や海陸分布,標高といった気候因子の影響を受けて地域性を持ち,それに関連して人間が利用可能な自然資源にも差異が生じている.気候もまた変動し,人間社会はそれに対し,短期的にも,長期的にも適応しようとし続けている。本授業では,低緯度に広がる乾燥気候帯,熱帯気候帯にみられる多様な自然環境に着目し,その水資源や関連農業に関する,現地調査やモニタリング調査を題材に,地球環境の変化,火山噴火などの自然災害,資源を活用するための技術の導入がもたらす地域の変化に目を向け,地域生態の理解を深めることを目標とする。 人間の行動と心理の進化的理解 本講義の目標は、人間の身体や行動および心理の特性を進化の観点から理解することである。全ての生物種は進化という途方もなく長いプロセスを経て現在地球上に存在している。従って人間を一つの生物種である「ヒト」として捉えた時、我々の体や心も決して進化とは無縁でなく、そこには進化の痕跡が数多く残されていると考えられる。このような観点から人間の行動を理解する学問は人間行動進化学、心理を理解する学問は進化心理学と呼ばれ、近年目覚ましい発展を遂げている。 本講義では進化論が近現代の人間観・世界観に与えたインパクトを解説した後(第1回)、進化生物学の基本的な概念を学習する(第2〜5回)。次に霊長類の特徴や人類の進化史を学び、生物としてのヒトの理解を深める(第6回〜第7回)。これらの内容を踏まえた上で、進化が我々の身体や行動そして心理に及ぼしている影響について様々な例を挙げて解説する(第8回〜第13回)。具体的にはヒトの生活史、社会性、配偶行動を取り上げる。「人間とは何か」という大きな問題に対し、従来の人文科学や社会科学にはなかった新しい文理融合的アプローチによって迫りたい。 本授業の履修にあたって進化学の知識は前提としない。必要な概念についてはその都度解説する。 授業科目名 生態学 授業科目名 地域生態学 授業科目名 適応行動論 担当教員 土畑 重人、鈴木 準一郎 担当教員 森島 済 担当教員 大槻 久 所属 曜限 生物 所属 曜限 人文地理学 金 2 所属 曜限 心理・教育対象 対象 対象

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