2022Sシラバス
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1年 文科 理科 2年 文科 理科 火 2 学 S 1年 文科 理科 2年 文科 理科 水 2 学 S 1年 文科 理科 2年 文科 理科 水 5 学 康 潤伊 S 時間割コード 時間割コード 時間割コード 総合科目 B(国際・地域) 30356 講義題目 授業の目標概要 30670 講義題目 授業の目標概要 30801 講義題目 授業の目標概要 開講 日本語日本文学Ⅱ 開講 開講 閻魔大王の狂言-中世ショート喜劇の世界 日本の伝統芸能の中から、中世のショート喜劇「狂言」の世界を、閻魔大王を主題とした曲に目を向け、映像鑑賞も交えてひもといてゆく。 「閻魔大王」と聞いてどんなイメージを抱くだろう?地獄の主として人々を裁く恐ろしい存在、といったところだろうか?しかし、狂言の中の閻魔大王は、まったく違う。「(仏教のおかげで)最近は人々が利口になって、地獄に落ちてこない。地獄の貧窮もひどいので、亡者を地獄に連れて帰ろう」と、亡者をスカウトに出て、逆に、勇壮な武将や、ばくち打ちにやり込められてしまったり、昔の恋人、地蔵菩薩からの頼みを断りきれず、亡者を極楽へと案内する羽目におちいったり…。 仏教では、地獄の恐ろしさを強調し、絵画化し、芸能化して人々への布教を試みていたのだが、一方、狂言や説話の世界では、地獄や閻魔大王を笑い飛ばすラディカルな面も持っていた。そうした人々の地獄観にも分け入りながら、「笑い」の役割、狂言という喜劇の魅力に迫りたい。 日本伝統音楽における楽譜の諸相 日本の伝統音楽では、古代から現代に至るまで、様々な楽譜が用いられてきた。授業の前半では、各時代における楽譜を概説するとともに、近代における三味線音楽に焦点を当て、伝承と唱歌(しょうが)、楽譜の特徴について学ぶ。授業の後半では、プッチーニ作曲歌劇《蝶々夫人》(初演1904年)を取り上げ、日本音楽の引用と、出典と考えられる楽譜について学ぶ。日本音楽における楽譜の位置付けを把握し、何が伝えられ、伝えられなかったのか、理解することを目標とする。 芥川賞選評から「日本文学」の枠組みを批判的に考察する この講義では、芥川賞の選評を批判的に検討したうえで、選評の対象となっているテクストの読解も一部行います。扱う小説テクストは、時代を戦後にしぼったうえで、従来の「日本文学」から逸脱するようなものという基準で選んでいます。受賞作だけではなく候補作(つまりは落選作)も扱います。 日本で最も有名な文学賞である芥川賞は、選考委員の討議のもとに決定されます。選考会後、選評が発表されますが、そこには「日本文学とは何か」といった、委員たちの文学観がしばしばにじみ出ています。いくつかのテーマに沿って候補作・受賞作を読み比べることで、「日本文学」の境界線/輪郭線―つまり、何が「日本文学」の範疇に入るものとされ、何がされないのかを批判的に探っていきます。 到達目標は、以下の通りです。 (1)文学作品の周辺情報から問題を発見し、文学テクストの鑑賞や読解に活かせるようになること。 (2)権威を相対化し、批判的に検討できる視点を養うこと。 授業科目名 授業科目名 日本文化論Ⅰ 授業科目名 日本文化論Ⅰ 担当教員 沖本 幸子 担当教員 黒川 真理恵 担当教員 所属 曜限 国文・漢文所属 曜限 国文・漢文所属 曜限 国文・漢文対象 対象 対象

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