2022Sシラバス
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1年 文科 理科 2年 文科 理科 月 5 S 1年 文科 理科 金 2 S 2年 文科 理科 1年 文科 理科 2年 文科 理科 金 5 S 時間割コード 時間割コード 時間割コード 総合科目 B(国際・地域) 31429 講義題目 授業の目標概要 31103 講義題目 授業の目標概要 31248 講義題目 授業の目標概要 開講 開講 開講 近代世界とアジア・日本 本講義では、16世紀以降の近代世界の諸相を検討しながら、グローバル化時代の現代に生きるわれわれにとって、世界史とは何かということを考える。15世紀末から、アメリカ大陸を含めた世界の一体化が急速に進展する。モノや人、情報がグローバルなスケールで移動し、人々の生活が大きく変化し、現在のわれわれの住む社会を生み出していったのである。本講義は近年盛んとなっているグローバル・ヒストリーの立場から近代世界を考察し、その中でグローバル・ヒストリーだけでなく、東洋史や西洋史、日本史といった歴史学の諸分野の意義を考えてみたい。 本講義は、いずれ文学部に進学し、東洋史、西洋史、日本史といった歴史研究を志す学生にはもちろん、社会科学や自然科学を専門とするも、とくに長期的な視点に立って現代を考えようとすることに関心のある学生にも有意義なものとなるであろう。 「史上初の世界史書」の世界史:ラシード・アッディーンの『集史』とその受容の歴史 この講義では、一つの歴史書を題材に、モンゴル時代以降の世界史を読み解いていく。その歴史書とは、「西のモンゴル帝国」イルハーン朝の宰相ラシード・アッディーン(1318没)がペルシア語で著した『集史』である。『集史』は、史上初の世界史書、さらには、世界史上の三大史書の一つとまで評価され、モンゴル時代の東西交流を象徴するものとして、広く知られてきた。この講義では、この歴史書の受容の歴史をたどることで、このような評価が作り出されるに至る経緯について確認していく。講義の前半部では、その編纂過程と内容を中心に、14世紀西アジアを生きたイスラーム教徒の歴史家が世界をどのようにとらえていたのかについて考察する。講義の後半部では、後世に数多く作られた『集史』の諸写本やそれらに挿入された豪華な写本絵画が、モンゴル帝国崩壊後に勃興したイスラーム諸王朝の支配者によってどのように利用されてきたのかについて概観することで、この歴史書が歴史的に担ってきた役割について考察する。これらの作業を通じて、歴史書とは何か、さらには、歴史とは何か、という問題について考えていきたい。 グローバル・ヒストリーglobal history。 本講義は、21世紀に入って急速に進展しているグローバル・ヒストリーの研究動向をふまえ、世界史の大きな流れを、できるだけ系統的に講じるものです。今日におけるグローバル・ヒストリーへの注目度の高さに比べると、日本の大学におけるグローバル・ヒストリーの授業は、現時点ではまだ決して多くはありません。その欠落を埋める役割を、本講義が少しでも果たせたら、と願っています。 グローバル・ヒストリーは、世界史world historyや人類史human hist 本授業の目的は、世界史の基礎知識を系統的に習得することにあります。そのために、世界史の大きな流れを、「交通」と「都市」と「環境」を鍵概念に用いることで体系的に把握できるように構成しています。教員が長年にわたって調査をしてきました世界各地の都市の写真も、授業の随所に取り入れ、映像資料や絵画、音楽を活用して視覚的・聴覚的に歴史の流れを理解できるように試みます。 世界史の知識は、現在の私たちがおかれている社会状況を把握し、日本や東アジアの歴史を客観的に眺め、わたしたち人類社会の未来を予測するために不可欠です。もちろん、個人一人の力で世界史のすべてを把握することなど、到底できるものではありません。可能なことは、世界史の大きな流れをつかむことで、人類の営みの共通性を認識し、多様な世界の細部に自分独自の意味を見出すことです。21世紀の世界を生き抜くために必要とされる歴史の基礎知識を習得すること、これが本授業の目的であり到達目標です。 授業科目名 世界史論 授業科目名 世界史論 授業科目名 世界史論 担当教員 島田 竜登 担当教員 大塚 修 担当教員 妹尾 達彦 所属 曜限 文学部 所属 曜限 歴史学 所属 曜限 歴史学 対象 対象 対象

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