2年 文科 理科 水 5 2年 文科 理科 火 2 2年 文科 理科 水 5 S 時間割コード 時間割コード 時間割コード 展開科目 人文科学ゼミナール 展開科目 人文科学ゼミナール 31596 S 講義題目 授業の目標概要 第一義的には、批判的論理思考(critical thinking)の方法を学び、公正な議論のやり方を体得する。その手掛かりとして、「論理的観点」と「美的観点」の類縁性を利用する。内容的素材として、第二次世界大戦、とくに原爆投下に対する既出の賛否両論を用いる。 第二義的には、歴史的知識の習得。とくに、現在の文化・政治・経済の枠組みをいまだに制約している第二次世界大戦の経緯について、最低限の知識・意見を身につけることを目標とする。とくに、倫理的・政治的観点に偏って一面的になりがちな戦争像を、「論理的」「美的」にとらえ直すことにより、複眼的な歴史観・人間観を発展させる端緒としたい。 なお、戦争を「美的」に見るという(映画・小説などではありふれた)態度は、一般的に標榜すると「不謹慎」と評されがちである。戦争をあえて「論理的」に考える場合も、同様の道徳的非難を受けることがある。「不謹慎」であるとはどういうことか、メタ・クリティカルシンキングの領域まで考察を広げ、科学技術社会論(STS)や環境美学への導入も試みる。 31597 S 講義題目 授業の目標概要 日本において考古学は歴史学の一つに数えられるが、人類学や遺伝学、年代測定を含む分析科学などの広い隣接諸分野との連携をもとに、多角的手法によって「過去」にアプローチする学問である。遺跡から出土する遺物は土器、石器、金属器などの道具だけでなく、動植物遺存体や人骨など多岐にわたる。それらからできるだけ多くの情報を読み取り、現在から遠い「過去」を読み取ることが求められる。 本演習は、東京大学構内にある遺跡から出土した先史時代の遺物を材料に、考古学がどのようなことをやっているのかを体験してもらい、その面白さに触れてもらうことを目的としている。幸いなことに東京大学のキャンパスには古い時代から近代までの遺跡が所在しており、観察できる多くの遺物も所蔵されている。基礎的な知識は講義することになるが、最も大事なのは実際に遺物を観察し、それをレポートにまとめる作業を体験してもらうことである。発掘調査がそうであるように、考古学は経験科学の一つと言える。一般にイメージする考古学とは違って地味に思えるかもしれないが、その作業にこそモノから歴史を復元するという行為の魅力が詰まっていることを感じてほしい。 30777 講義題目 授業の目標概要 開講 授業科目名 人文科学ゼミナール(哲学・開講 授業科目名 人文科学ゼミナール(歴史開講 人文科学ゼミナール(歴史クリティカル・シンキングと美的観点 考古資料から過去を読む 史料で読む明清交替──『建州紀程図記』講読 歴史学とは、史料に基づいて人類の来し方をたどり、現在をも含むその時々の世界の姿を、時間の流れに即してとらえる営みである。この演習(ゼミナール)では、近世の大きな転機の一つである明清交替期の情勢に注目し、大清帝国建国以前の内情を記した朝鮮の漢文史料『建州紀程図記』を講読する。『建州紀程図記』は、1595-96年にヌルハチの居城へ使いした朝鮮の武官が書き残した報告書であり、旅程・地理にとどまらず、君主ヌルハチと重臣たちの人物像や、当時の女真人(満洲人)の慣習を活写した貴重な記録として知られている。 本演習では、一次史料の精読を通じて、明末清初期の様相を史料に即して理解するとともに、辞書・索引・年表など各種参考図書の利用法や、史料・研究文献の検索法など、歴史学研究のための基本的な知識と技術を習得することをめざす。受講には特段の資格は要しないが、漢文講読を全員に課すので、15名を超えた場合や、漢文読解に難がある受講希望者については、初回授業時に履修について相談することがある。 科学史) 学) 授業科目名 学) 担当教員 三浦 俊彦 担当教員 根岸 洋 担当教員 杉山 清彦 所属 曜限 文学部 所属 曜限 文学部 所属 曜限 歴史学 対象 対象 対象
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