2021Aシラバス
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1年 文科 理科 2年 文科 理科 1年 文科 理科 2年 文科 理科 月 2 1年 文科 理科 2年 文科 理科 時間割コード 時間割コード 時間割コード 展開科目 文理融合ゼミナール 51399 A 講義題目 授業の目標概要 西洋クラシック音楽の器楽は楽器が用意されているのに対し声楽は身体を楽器として作ります。本授業は身体を楽器として作ることを、声楽の実践及び身体運動科学の方法論で実習することを目的とします。歌曲に込められた暗黙的な意味を自分自身に一体化する歌唱演奏トレーニングを行い、各自が芸術創造を体感することを目指します。その際、声楽実践時の感覚の言語化及び生体情報計測を実施し、身体情報をデータ化して分析・考察することで、自分自身の感性及び身体の変化を自覚・確認します。期待される効果として、自分が自分自身のコーチとなり教育する能力及び表現力の開発支援などがあります。 授業の内容は以下のとおり。 ①バランスのとれた身体状態を『体幹』に注目して作る。その際、姿勢(立位時、歩行時)を確認する。 ②声楽のグループレッスン ・呼吸と歌声をつなぐトレーニングから始めて、母音の響きに注目した声楽発声トレーニングを行う。 ・母音の響きの向上により日本語の鮮明な歌唱が可能となり、それは会話においても効果を及ぼすものなので、プレゼンテーションなどの際に、自らの身体に適切な姿勢と声で自信を持って日頃の研究を発表できる可能性がある。 ・自分の歌声の響きが他者の歌声とひとつの響きになること、また個々人の歌声の響き具合が及ぼす全体の歌声の響きへの影響を体感し、『個と全体』というものについてのイメージが喚起されることを期待したい。 ・日本歌曲を用いて作曲家の創造性に寄り添う体験を試みる。作曲家の多くは詩に感動して歌唱作品を作る。その感動を作品創造の源と捉え、日本語の詩に作曲された日本歌曲の詩の朗読を行い、詩にこめられた情感に自らの感性が触れることで、曲に暗黙にこめられた作曲家と詩人の世界観を感じ、作曲家の創造の源についてイメージする。 ・計測により数値とグラフで自らの歌唱状態を見る。結果の情報を教師と共有し、歌唱向上に向けての方策を声楽発声及び身体運動科学の観点から検討する。 ③声楽の個人レッスン ・母音の響きに注目した個人レッスンでその人に最適な発声を見つける。個人レッスンは履修生全員に公開される。それまでのトレーニング過程を共有してきた同胞のレッスンを見ることで自身のへの気づきがあることが期待される。 ・授業最終時に演奏する歌唱曲(授業での日本歌曲もしくは自由に選曲した歌唱曲)を演奏に向けて仕上げていく。その際、母音の響きの変化によって様々に歌唱表現が実現することを体験する。 ・演奏会を行う。トレーニングの成果を履修生全員で分ち合う楽しく真剣な場が演奏会であり、個々人それぞれの創造体験が成されることを目指す。 51388 A 講義題目 授業の目標概要 51403 A 講義題目 授業の目標概要 開講 授業科目名 文理融合ゼミナール (身体と芸術) 開講 授業科目名 文理融合ゼミナール (メディアと芸術) 開講 授業科目名 文理融合ゼミナール (メディアと芸術) Other Musics/アザー・ミュージックス Zoomでしか演奏・視聴できない音楽パフォーマンスを構想・制作・実演します。 現在のコロナ禍においてZoomなどのオンライン・メディアを使ったさまざまなコンサートが行なわれていますが、そのほとんどがこれまでと同じような音楽の再生・再現を目指すもので、メディア環境の変化を積極的に捉えてそこから新しい音楽のかたちを模索する試みはあまり見当たりません。しかしこのような主要メディアの変化は、音楽の制作から演奏、そして視聴の方法全体に再考を促し、これまでとは異なる音楽を異なる仕方で創造するチャンスでもあります。 そのためには、普段何気なくオンライン授業で使っているZoomというメディア(=楽器)の特性を様々な角度から分析することが必要ですが、これまでさまざまなメディア=楽器の特性を問題化してきた実験音楽の歴史を振り返ることも役に立つでしょう。このようにして「実験音楽」を真面目にお勉強するのではなく、自分たちが現在取り組んでいる具体的な問題に引きつけて実践的に把握した上で、じっさいに実験を繰り広げることで、「(実験)音楽」と呼ばれてきた営みじたいを問い直し、さらに別の可能性を探っていくことを目的とします。 *Aセメスターと重なる時期に、中井/No Collectiveがヴァージニア大学作曲科コースのヴァーチャル・レジデンシー・アンサンブルとなり、同じくZoomに特化した音楽をテーマとする共同制作を行なうため、そちらの作曲家たちとの交流やゲスト・レクチャーも予定しています。 楽器としての身体:声楽の実践と科学 音楽プログラミングと電子音響音楽の作曲 Pure Dataによる音楽プログラミングの基礎を習得する。グラニュラーサンプリングを実装する。メロディ・リズム・ハーモニーに依らない電子音響音楽作品を作曲する。 受講人数は制限せず、選考も実施しない。 担当教員 工藤 和俊 豊田 喜代美 担当教員 今井 慎太郎 担当教員 中井 悠 所属 総合文化研究科 集中 所属 教養教育高度化機構 所属 総合文化研究科 金 5 曜限 曜限 曜限 対象 対象 対象

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