2021Aシラバス
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1年 文科 理科 2年 文科 理科 授業の目標概要 爛熟期を迎えた19世紀末フランスのサロン、とりわけ詩人マラルメの「火曜会」を範とする本ゼミは、文部科学副大臣も務めた東京大学公共政策大学院教授の鈴木寛(すずかん)主催のもと、『学藝饗宴』と題して学術と藝術を綜合する教養教育を目指すものである。 「すずかんゼミ」として四半世紀に亘り開講されてきた歴史を持ち、2017年度より新たに本題にて開講されている本ゼミの主な授業内容は、ゼミ生同士の対話および各界の第一線で活躍するゲストを講師に招き行うセッションである。過去にお招きした講師の方々については、是非下記のFacebookページにて確認してほしい。 2021年度Sセメスターでは《オクシモロン》と《雫》というテーマを始点として、いのちの境界がその張りつめた極限において凝集し対立的な二項を超えて現出する必然的な一点に向き合うことを通じて、個々のゼミ生が各々の問題意識に引きつけながらより遠くより広い、新たなる地平への跳躍を試みた。 今年度Aセメスターのテーマは《モンタージュ》と《白》である。「異質な時間を持つショット同士の邂逅、衝突により新たな流れとリズムを生み出し、それらを絶え間なく変容させる技法」と「あらゆる可能性を受け入れる自由の素地でありながら他の一切を拒むという必然的な矛盾を抱えた、すべての始原でありかつ光の凝集としての終点」という二つは、異質なもの同士の衝突と断絶の連鎖、その内にある自由の相剋と空疎が明るみとなる現代において格好の切り口となろう。そのために動員する知は分野を問わない。 本ゼミは、特定の問題についての答えを与えるものではない。むしろ、関心のある領域をそれぞれが見出し、頭から離れなくなるような問いを得ることを目的とする。問いに際して、論理や経験から答えを導こうとするだけではなく、個々人が自らの真善美を追求し、感性を磨きあげることに重きをおく。分からないものの分からなさに好奇心を抱き自らの血肉として結実させようと試みる学生を歓迎する。 ※本講義は集中講義形式の授業であるが、履修者・OB/OG・オムニバス講師等が主体的に開催する毎週のサブゼミが火曜日19~21時に行われる。集中講義も基本的に同時間帯である。 ※選考をガイダンス時に行い、受講者を若干名に限定する。 ※過去の選考課題、その他の詳細はFacebookページ(https://www.facebook.com/MinervaKomaba/)を参照すること。 A 1年 文科 理科 2年 文科 理科 授業の目標概要 このゼミの大きな目標は、下に示す3点です。これらの目標を達成するために、「海のアジア」の歴史に注目します。なぜ「海」か。それはこの地域のあり方を定めてきたのが、「海」に他ならないからです。こうした見方を深めてきた「海域アジア」論に学問的知見を求めます。 (1)東南アジア地域の政治、経済、歴史を概観すること、 (2)踏まえて、近年の中国の海洋進出について理解を深めること、 (3)そのうえで、東南アジア地域との付き合い方を考えること。 他方で、各回をリードするのは、経済産業省や海上保安庁の実務者です。地域についても理論についても、特に前提知識は問わず、ともに学んでいければと思います。特に年末に予定している海上保安大学校(呉市)でのエクスカーションは、貴重な機会になるかもしれません。受講生には積極的な授業参加を通じて、自分なりに学びを深めてもらいたいと思います。 評価は、出席点と最終報告(グループ)で行い、希望者にはレポート提出を認めます。 A 時間割コード 時間割コード 全学自由研究ゼミナール 51317 51318 開講 駒場すずかんゼミナール 『学藝饗宴』 開講 海のアジア:東南アジアと 講義題目 講義題目 付き合う 担当教員 鈴木 寛 担当教員 山口 健介 木村 伸吾 所属 公共政策大学院 所属 公共政策大学院 曜限 単位 対象 集中 曜限 単位 対象 集中 2 2

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