2021Aシラバス
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総合科目 E(物質・生命) 50965 51418 講義題目 授業の目標概要 講義題目 授業の目標概要 物質の究極像を目指して ・・・素粒子物理学の歴史と展開 物質は何から構成されているか、その最も基本的な構成粒子は何かという問題を扱うのが、素粒子物理学という学問です。原子というものの存在が確定したのが20世紀初頭でしたが、20世紀全体を通してのその後の発展は目覚ましいものがありました。そして20世紀が終わり、標準理論と呼ばれる一つの到達点に達しました。この授業は、20世紀以前の近代科学確立の部分から初めて、20世紀の考え方のどこが新しいのか、それがどのように登場したのかを説明した上で、現在の到達点までをわかりやすく解説しようと思います。 数式は極力避けますが、粒子の質量など、数字は頻繁に登場します。予備知識は不要です。 化学平衡と反応速度 「化学平衡と反応速度」は、あらゆる物質に関わる化学反応を理解するうえで必須の学問である。本講義では、1Sセメスターで学んだ化学熱力学または熱力学の基礎を踏まえ、「どのような場合に化学反応が自発的に起こるのか」「どれ位の速度で生成物ができるか」などについて基礎的事項を学習する。 分子が協同的に形成する形・機能・ダイナミクス 身近にあふれる物質の様々な現象の解明、さらには最先端の高機能性材料の開発や新たな生命現象の発見は、分子の性質や反応、そして分子間の相互作用を理解し、「分子が組み合わされたシステム」という観点に立つところから始まる。これまでの講義では、原子・分子や化学反応をただ暗記していただけではなかっただろうか。もしくは、分子の形状や反応の仕組みを、物理の観点に立って理解することが、最先端の化学ということに終始していたかもしれない。否、化学本来の持ち味は「物質の多様性の理解」、「物質の設計と開発」である。本講義では、そのサイエンスの最先端を駒場の化学系教員が紹介する。基礎から体系立てて化学の最先端を解説する本講義を受講することで、分子や物質の多様性、分子システムという考え方を習得していただきたい。 つくるバイオ 工学的視点からみたとき、バイオは自然による分子工学・分子システム工学の粋とみなすことができる。現在の工学では、生体分子に基づく機能性分子や分子システムが創出されている。また、細胞自体も機能性材料と見なすことができ、様々なデバイス・材料の開発が提案されている。本講義は、このようなバイオに対する工学的アプローチを解説することで、従来の分子生物学的視点からは学ぶことができない「モノづくりとしての生命科学」に触れることを目的とする。 時間割コード 51127 講義題目 授業の目標概要 時間割コード 50290 講義題目 授業の目標概要 時間割コード 50964 講義題目 授業の目標概要 時間割コード 時間割コード 開講 物理科学Ⅱ(文科生) 開講 化学平衡と反応速度 開講 化学平衡と反応速度 開講 分子システムの化学 開講 物質・生命工学概論 A A A A A 授業科目名 授業科目名 授業科目名 授業科目名 授業科目名 担当教員 和田 純夫 担当教員 若杉 桂輔 担当教員 奥野 将成 化学平衡と反応速度/Chemical Equilibrium and Kinetics 化学平衡と反応速度は、さまざまな化学反応を理解するうえで必要不可欠な概念である。本講義では、熱力学の基礎を踏まえ、物質間の平衡である化学平衡を導出する。さらに、化学反応が平衡状態にいたるまでの反応速度について講義する。化学平衡および反応の基礎となる気相中での反応を解説したのち、現実の化学反応で問題とある溶液中の化学反応について講義する。触媒反応・光化学反応・ラジカル反応・酵素反応・爆発反応など、具体的な事例を学習する中で化学反応の基礎の理解を目指す。 担当教員 豊田 太郎 担当教員 野地 博行 所属 曜限 物理 所属 曜限 化学 所属 曜限 化学 所属 曜限 統合自然科学科 所属 曜限 工学部 月 1 火 2 金 2 金 2 月 5 対象 1年 文科 2年 文科 対象 1年 文科 理科 対象 1年 文科 理科 対象 1年 文科 理科 2年 文科 理科 対象 1年 文科 理科 2年 文科 理科

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