2021Aシラバス
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1年 文科 理科 2年 文科 理科 水 5 森 芳樹 1年 文科 理科 2年 文科 理科 金 2 1年 文科 理科 2年 文科 理科 水 5 フローベール『ボヴァリー夫人』 ドストエフスキー『白痴』 時間割コード 時間割コード 時間割コード 総合科目 A(思想・芸術) 総合科目 A(思想・芸術) 50674 A 講義題目 授業の目標概要 この講義では、主にヨーロッパの諸言語を扱いながら、様々な言語現象について各言語でどのように表現されるかという観点から、「言語」とはなにかということと個別言語の特性とはなにかということの双方について考察を進める。日本語との対照も課題の一つである。 今年度は意味論を基盤として、言語の対照比較を考えていきたい。したがって、問題になるのは(それへの言及はあるが)歴史的な比較言語学ではなく、言語の理論とその基盤かつ応用としての個別言語学の「せめぎ合い」である。また言語普遍性と言語相対論の論争も中心課題ではない。それより、個々の意味論上の現象を扱いながら、言語の対照比較について議論する予定である。 50952 A 講義題目 授業の目標概要 翻訳の授業と聞いて、どのような内容を思い浮かべるだろうか。課題となる作品や論文を実際に訳し、訳文の是非を検討する、というのが一般的なイメージかもしれない。この授業では、こうした実践的な内容も取り入れながら、同時に「翻訳とは何か」という根本的な問題も考えたい。 翻訳論の歴史は古いが、近年、国民文学から世界文学へと研究の重心が移りゆくのに伴い、翻訳研究への関心も大いに高まっている。ある文学作品や哲学書を、異なる言語に翻訳することで失われてしまうものはないか。逆に、新たに開かれる可能性はないか。また、同じ言語での翻訳においても、翻訳者の果たす役割はどのようなものか。翻訳と創作との境界線はどの程度厳密に引かれるべきなのか。あるいは、そもそも境界線など存在しないのか。 こうした問題を考えながら、改めて翻訳されたテキストを読むと、「正しい翻訳」や「名訳」と呼ばれるものの条件について、新たな知見を得られるはずである。 率直にいって、1学期の授業で翻訳の達人になるのは難しいし、仮に上達しても、将来翻訳家として生活できるかどうかは分からない。しかし、たとえ短い期間でも、翻訳について真面目に考えながら実際に訳してみることで、表面的な「異文化交流」では味わえない、人が言葉を使ってものを考え、他者に伝えるという社会の本質に関わる認識を更新できるはずである。 50675 A 講義題目 授業の目標概要 そろそろ大学の授業にも慣れてきた(=こんな程度かと失望したり、飽きてきたりしきた)人々に、オースティン、バルザック、フロベール、ドストエフスキーなど(それなりに有名な)文学作品を実際に読む機会を提供することがこの授業を開講する目的です。様々な言語で書かれた様々な作品を日本語訳でできるだけ多く読みます。古今東西これまでの人類の歴史の中で世界中のさまざまな場所で書かれたとても有名な文学作品をできるだけたくさん読むことによって世界標準の教養を身につける・・・ということを最終的な目標として掲げはするがそれは大変すぎるのでとりあえず入手しやすい文庫本でお手軽に読むことでまずは受験勉強で破壊された脳細胞のリハビリを行いつつ「文学」なるものにちょっとだけ入門してみるような授業です。授業で扱う予定の長編小説は以下の通りです。 オースティン『高慢と偏見』 バルザック『ゴリオ爺さん』 以上四編の小説をおおむね一ヶ月に一作品のペースで読みます。それに加えて、ソフォクレス、ゲーテ、シェークスピアによる戯曲、メルヴィル、ジェームズ、漱石、魯迅、カフカによる中短篇も読む予定です。 授業の形式は、教員が詳細な作品解説をするような講義ではなく(最低限の情報提供は行いますが)、学生による発表とディスカッションを中心とします。そのことによって、ただひたすらに本を読むことに加えて、文学作品について自分の言葉で語る(そして書く)方法も学びます。 何はともあれ、これらの「有名な」作品は、普通の意味で面白いです(だから今まで読み継がれてきました)。古い作品なので敬遠されがちですが、だまされたと思って読んでみてください。映画、ドラマ、マンガ、ゲームよりもさらに一歩、人間と人間社会の暗部(=リアル)に踏み込んだ物語を読んでみたいと思う人にはお勧めです。 文学「入門」の授業ではありますが、人文学の学問を専門とする大学院進学を考えている学生の履修も歓迎します。というよりも、高校までの日本の学校では人文学の教育はあまり行われていないので、今から入門しても人文学のエキスパートとなることは日本では十分に可能です。人文学に関しては、入門は同時に専門家養成でもあります。 ※初回(9月30日)の授業に必ず出席すること。やむをえず欠席する場合は、第2回の前に必ず担当教員にメールで連絡すること。課題があるので第2回の授業に突然来ても参加は認められない。 開講 授業科目名 言語比較論 開講 授業科目名 翻訳論 開講 授業科目名 言語態理論 意味論に基づく言語の比較対照と普遍性 翻訳とは何か──『ガリヴァー旅行記』を読みながら 文学入門:本屋さんで売っている文庫本で古今東西の文学を実際に読んでみる 担当教員 担当教員 武田 将明 担当教員 吉国 浩哉 所属 言語情報科学 専攻 所属 言語情報科学 専攻 所属 言語情報科学 専攻 曜限 曜限 曜限 対象 対象 対象

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