2021Sシラバス
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初年次ゼミナール理科 成績評価方法 授業のキーワード ゼミ形式、物理学、ノーベル賞、科学史、科学と社会 教科書 ガイダンス 成績評価方法 授業のキーワード 問題発見・解決型、生物学/分子生物学、生物学/生物情報科学、生命現象のしくみ、蛍光蛋白質(GFP)、授業教科書 ガイダンス 授業の目標・概要 がん・アレルギー疾患・感染症・神経疾患をはじめとする難病を克服し、健康で長生きできる社会を実現するには、疾病の原因となる分子や遺伝子を同定して、その異常を解明するとともに、得られた解析データから新しい予防・診断・治療法の開発へと発展させていく必要があります。私達の医科学研究所では、膨大な患者サンプル等を使用した実験的基礎医学研究から、AIやスパコンを駆使する最先端の手法を用いたゲノムデータ解析、そしてヒト人工多能性幹細胞(iPS細胞)を用いた再生医療など、基礎から応用までを包括的に統合する体制で医科学研究を推進しています。 本ゼミナールでは、今年度はがん、再生医学を主たるテーマとし、その発症メカニズムや最新の研究手法に関する知識を学ぶことで、医科学研究の実際を体験してもらいます。まず(1)遺伝情報の多様性と疾患の関わりについての理解を深めるとともに、(2)ゲノム情報をもとにがんの特性を理解し、治療法を探求する最新の研究手法について学んでいただきます。さらに、(3)現代医科学のもう一つの代表的な研究分野である、幹細胞と再生医療を題材として、昨今の先端医療開発について、皆さんと考察していきます。その過程で、現代の多様な医科学研究において、いかにDNAやゲノム情報が基盤になっているかを実感していただくとともに、研究に必要な学術的スキル (問題発見、調査、グループワーク、プレゼンテーションなど)の習得を目指します。 開催場所 通常は駒場キャンバスで実施します。個別授業に移る前の4月後半、あるいは5月前半の一コマ(医科学研究所の施設の都合上、授業が予定されている日時とは異なる場合があります)を医科学研究所の施設見学(スパコン、実験施設等)とします。但し、COVID-19の状況などにより、予定は変更される可能性があります。 初年次ゼミナール理科の評価方法によって評価します。 教科書は使用しない。/Will not use textbook 第1回授業日に行う。ガイダンス教室については掲示板等で告知する。 成績評価方法 授業のキーワード 問題発見・解決型、医科学、がん、ゲノム解析、幹細胞、再生医学 教科書 ガイダンス 31531 水 3 授業の目標・概要 本ゼミでは、調査研究やグループ討論、プレゼン、相互批評などを通して、一つのテーマについて、自分自身で調査のやり方や方向性を決め、能動的に情報を集め、体系化してプレゼンおよび論文(レポート)にまとめあげるという体験をする。テーマとしては、物理学(とその周辺分野)における歴史的な発見や発明、あるいは将来大きな影響力を持つと考えられる物理学に関するトピックスを一つ選び、その内容を調べるだけでなく、それがその後どう展開され、現代社会や未来社会にどう繋がっているのか、われわれの認識や考え方、生活のしかたをどう変えた(る)のか、などを深堀する。テーマの設定や調査研究の進め方などは、グループディスカッションを通して自立的に設定する。プレゼンはグループで行うが、最終的には、各個人のそれぞれのテーマに関して論文形式のレポートにまとめる。その作業過程で、プレゼンテーションや相互批評(ピアレビュー)などを行い、コミュニケーションスキルを高めるとともに最終レポートのブラッシュアップに役立てる。 議論のとっかかりとして、最初に、すべてのノーベル物理学賞と関連するノーベル賞の一覧表を提供するが、それにとらわれず、自由にテーマを選んでよい。また、発明や発見の内容を学術的に正確に記述することにとらわれず、その発明や発見の意義を広く理解してもらえる表現や議論を重視して進める。 初年次ゼミナール理科の評価方法によって評価します。 教科書は使用しない。/Will not use textbook 第1回授業日に行う。ガイダンス教室については掲示板等で告知する。 31532 水 3 授業の目標・概要 <オンラインでの実施> 31533 金 4 2008年のノーベル化学賞の対象となったのは下村脩博士らによる緑色蛍光蛋白質(GFP)の発見とその応用であった。緑色蛍光蛋白質は生物学や医学の研究を塗り替え、いろいろな生命現象を目の当たりに見ることができるようになった。本ゼミナールでは緑色蛍光蛋白質がどう見つかりどう使われているか、実際の観察を交えながら学習し、今後どういう可能性があるかについて各グループで調べながら考察する。さらに、生命現象を支える分子についての理解をふまえ、ゲノミクス、バイオインフォマティクス、システム生物学などそれらの全体像を捉える生物情報科学分野の近年の進展とその社会との接点(合成生物学、個人ゲノム解析、遺伝子検査など)に関して考察する。 初年次ゼミナール理科の評価方法によって評価します。 のキーワード3、授業のキーワード4 次の教科書を使用する。/Will use the following textbook 書名 著者(訳者) 東京大学教養教育高度化機構初年次教育部門・増田建・坂口菊恵編 出版社 第1回授業日に行う。ガイダンス教室については掲示板等で告知する。 科学の技法:東京大学「初年次ゼミナール理科」テキスト 東京大学出版会 世の中を変えた物理、変える物理 生命を分子・情報から読み解く る- 長谷川 修司 飯野 雄一 中井 謙太、西山 敦哉 理学部 理学部 医科学研究所 疾患克服を目指した医科学研究の実際 -疾患の分子病態から予防、診断、治療法を考え

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