2021Sシラバス
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31526 水 3 授業の目標・概要 医薬品や電子デバイス材料に代表される現代社会を支える化学物質は、化学的性質を失わない最小構成単位である「分子」からできています。望みの分子を効率よく合成するためには、化学反応を促進する「触媒」が欠かせません。さて、触媒とは何でしょうか?これまでに触媒とは「自身は変化せずに化学反応を促進するもの」と学んできましたが、本当にそうでしょうか? 本講義では、触媒を題材に有機化学的アプローチから分子の世界に触れるとともに、自然科学の研究に必要な論理的思考力と研究発表力の習得を目指します。具体的には、2010年のノーベル化学賞の受賞研究対象である「クロスカップリング反応」に代表される金属錯体触媒を取り上げます。前半では、講義により当該分野の研究背景と基礎的知識を学び、学術論文の講読を通じて既存触媒の問題点を整理します。後半では、それら課題を解決するオリジナルな化学触媒の分子デザインに挑戦します。また、研究室見学会を実施し、実際の研究活動の最前線を体感してもらいます。授業形態は、駒場キャンパス内での対面実施を予定しています。 初年次ゼミナール理科の評価方法によって評価します。 教科書は使用しない。/Will not use textbook 第1回授業日に行う。ガイダンス教室については掲示板等で告知する。 31527 水 3 授業の目標・概要 Zoomによるオンライン授業を実施します。 ・サイエンスにおける問題発見と解決方法の基礎を学び、結論だけでなく科学者の思考過程そのものを理解できるようになる。 ・「科学発表の3原則」である、「正しく、分かりやすく、短く」を心がけて実践に生かせるようになる。 ・自ら問題に取り組みながら科学研究に必要な「論理的な思考力」を磨くことで、学問の進め方の基礎を身につける。 (授業の概要) 物理学の発展の歴史に相対論を位置付け、アインシュタインの仕事を通して発見の軌跡を自分たちで追体験します。また、科学研究の成果をいかに正確に、そして分かりやすく伝えるかを重視して、議論や発表の基本を学びます。小グループ分けによる協調学習を通して、論理的な思考力を深めることを目指します。 初年次ゼミナール理科の評価方法によって評価します。 次の教科書を使用する。/Will use the following textbook 書名 著者(訳者) 酒井邦嘉著 出版社 第1回授業日に行う。ガイダンス教室については掲示板等で告知する。 成績評価方法 授業のキーワード 問題発見・解決型、物理学/物理一般、アインシュタイン、相対論、科学の基礎 教科書 ガイダンス 成績評価方法 授業のキーワード 論文読解・演習型、化学/有機化学、分子デザイン、触媒、合成化学、クロスカップリング 教科書 ガイダンス この授業では、分子生物学を行う上でとても重要なツールである遺伝子組換えについて考える。遺伝子組換え技術の発展により、生物学の研究は大きく進歩しており、医療分野や農業分野など応用面でも利用されている。しかしながら、その実態について知ることは必ずしも多くないのではないだろうか。そこで、この授業ではみなさんが遺伝子組換えの技術について学び、その応用についてコンテスト形式で考えてみることで、より遺伝子組換えについて理解を深めてもらうことを目的とする。その過程では、基本的な原理や応用実例などを論文、教科書やウェブサイトなどで調べてもらうことにもなるだろう。そのうえで、学生同士でアイデアをより洗練させるべく議論してもらいたい。 初年次ゼミナール理科の評価方法によって評価します。 Zoomでの積極的な授業参加を評価します。 最後に最終課題として、グループごとの発表でもって評価します。 次の教科書を使用する。/Will use the following textbook 書名 著者(訳者) 東京大学教養教育高度化機構初年次教育部門・増田建・坂口菊恵編 出版社 第1回授業日に行う。ガイダンス教室については掲示板等で告知する。 成績評価方法 授業のキーワード 問題発見・解決型、生物学、分子生物学、遺伝子組換え、コンテスト 教科書 ガイダンス 『高校数学でわかるアインシュタイン』 東京大学出版会 科学の技法:東京大学「初年次ゼミナール理科」テキスト 東京大学出版会 初年次ゼミナール理科 グループ6 1年 理一(22,24,34-35,38)理二三(17-18,22-23) グループ6 1年 理一(22,24,34-35,38)理二三(17-18,22-23) 時間割コード 31525 水 3 授業の目標・概要 (授業の目標) 曜限 講義題目 相対論について考える 化学触媒の分子デザイン 遺伝子組換えと分子生物学 担当教員 酒井 邦嘉 岩井 智弘 田上 遼 所属 物理 化学 初年次教育部門

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