2021Sシラバス
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初年次ゼミナール理科 31505 金 1 授業の目標・概要 ※初回は対面講義とし、2回目以降はオンラインを主体に実施する予定である。 31506 金 1 農学的アプローチからワンヘルスと感染症を考える 授業の目標・概要 ワンヘルス(One Health)は、人、動物、環境は相互に密接な関係があり、それらを総合的に良い状態にすることが真の健康である、という概念です。グローバル化が加速し、世界的な人口増加の中、環境・食糧・感染症といった、人類共通の課題がクローズアップされてきます。このような課題の克服には、世界は一つ、健康も一つ ”One World, One Health” の観点から、地球規模で、分野横断的なアプローチが求められます。 この講義では、獣医学と生物・環境工学の専門家が担当します。ワンヘルスと感染症という観点から、前半は動物の感染症、日本および海外の人獣共通感染症の事情を中心に、後半はそれら感染症制御に向けた植物を用いた医薬用タンパク質生産中心に、動物・植物や人類との関わりをトピックごとに考えます。講義の中では、現状を調査して課題についてグループディスカッションを行い、多様な意見を交換することで課題解決への糸口を探ります。 講義の折り返し時点で、東大農学部の教授であった上野博士の忠犬ハチ公の臓器を教材に、した講義も予定しています。 初年次ゼミナール理科の評価方法によって評価します。 教科書は使用しない。/Will not use textbook 第1回授業日に行う。ガイダンス教室については掲示板等で告知する。 31507 金 1 授業の目標・概要 授業の目標、概要:新薬を開発するためには、少なくとも十数年に及ぶ研究期間と莫大な研究開発費を要します。創薬研究のプロセスは、探索研究、開発研究、臨床研究に大きく分類され、それぞれの研究段階において多くの研究分野が創薬を支えています。本授業においては、分子の細胞内動態・機能を明らかにする蛍光イメージング法、薬のターゲットであるタンパク質の立体構造を明らかにするX線結晶構造解析や核磁気共鳴法、薬物が投与された後の体内での薬物の挙動を明らかにする薬物動態を取り上げ、これらの技術が創薬においてどのような役割を果たしているのかを論文読解やグループワークを通して理解します。授業で取り上げる技術をはじめとする様々な創薬基盤技術の今後の可能性をグループで調査・議論し、プレゼンテーションを行います。 初年次ゼミナール理科の評価方法によって評価します。 教科書は使用しない。/Will not use textbook 第1回授業日に行う。ガイダンス教室については掲示板等で告知する。 ※後半の数回分(グループワーク)を6月土曜日の午後行う予定です。 履修希望者は上記日程の都合が合うことを確認して下さい。 ※WindowsまたはMacのPC(ノート,デスクトップ)を所有していることが望まれる ●社会現象のモデリング&シミュレーションにより「答えのない問題を解く力」を身につける ●「研究の基礎的な流れ」を学ぶ (授業の概要) 現実社会では正解がない問題、答えがひとつとは限らない問題、解法の指針がわからない問題が数多く存在します。実際に社会に出た時、そういった問題に向き合うためには、自ら考え仮説を立て検証する「仮説検証能力」が必要となります。 本授業では、仮説検証能力向上のアプローチとして、社会現象を対象としたモデリング&シミュレーションの技術を学びます。特に、現実社会では実験が難しい事象について、コンピュータを用いて検証を行う技術を身につけます。 エージェントと呼ばれる社会の中での個人のような働きをするプログラムが多数集まって社会現象を再現するエージェントシミュレーションという技術を学びます。 また仮説検証能力は、学術研究分野において重要な基礎であり、モデリング&シミュレーションの考え方は、今後研究活動を始めるにあたり効果的な事前学習となります。 (授業の目標) - プログラミング言語の習得だけではなく、現象をモデリングするスキルを身につける。 - 実際の研究・開発の流れを学ぶ。 - 社会経済現象に関するデータを解析しモデルを構築する工学的手法を学ぶ。 - モデルを用いた計算機シミュレーションから、予測・制御・設計を行う手法を学習する。 - シミュレーション言語を用いた、社会現象のマルチエージェントモデルの作成を行う。 - グループワークを通して自分の考えを相手に伝え,相手の考えを理解することでプロジェクト実施時におけるコミュニケーション能力を養う。 出席と通常講義での課題・発表及び最終レポートで評価します。 成績評価方法 授業のキーワード 問題発見・解決型、システム科学、社会シミュレーション、モデリング 教科書は使用しない。/Will not use textbook 教科書 ガイダンス 第1回授業日に行う。ガイダンス教室については掲示板等で告知する。 成績評価方法 授業のキーワード 「問題発見・解決型」、農学/獣医学・公衆衛生学、感染症、健康、食料、環境 教科書 ガイダンス 成績評価方法 授業のキーワード 情報収集・問題解決型、物理系薬学、蛍光イメージング、X線結晶構造解析、核磁気共鳴法、薬物動態 教科書 ガイダンス 社会シミュレーション入門 薬学を支える基盤技術の役割と貢献 和泉 潔 村上 晋 前田 和哉 工学部 農学部 薬学部

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