2021Sシラバス
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初年次ゼミナール理科 成績評価方法 授業のキーワード 授業のタイプ:問題発見・解決型、学術分野:農学、食料消費、飢餓と飽食、食品ロス、離散選択実験 教科書 ガイダンス 成績評価方法 授業のキーワード 授業のタイプ:問題発見・解決型、学術分野:化学および物理、元素の周期表、原子、原子核、探求心 教科書 ガイダンス 31448 月 4 授業の目標・概要 都市で生活する学生にとって農業生産は身近な存在ではない。日常的にはもっぱら食料(食品)消費者として間接的に農業にかかわっている。今日の日本の食料消費に関しては、肥満・食品ロスなど過剰にかかわる問題と、拒食や「こども食堂」など不足にかかわる問題とが併存している。世界的には飢餓・飽食という構造的問題を抱えている。コロナ禍の下で、都市生活者の食の形態も大きく変化している。 この授業の前半では、自分たちの日常生活における食料消費に視点を当てることを通じて、ローカルな視点とグローバルな視点から食料問題・資源環境問題に接近してゆく。続く授業の後半では、前半の授業で得た知識や考え方を基に、離散選択実験によるデータの生成と離散選択モデルの推定を体験する。離散選択モデルとは、消費者が複数の選択肢(例えば食品)から何を選ぶのかを数理モデルで表したものである。このモデルを作って実際のデータに合うように調節してやると、仮想的なシナリオ(例えば新商品を店頭に置く)の下で消費者がどのような選択をするかを予測することが可能となる。実際のデータが入手できない・存在しない場合には、データを実験的に作り出すことも可能である。この手法を離散選択実験という。これらを実際にやってみることで、先端的な研究のフレーバーを感じることを目標としたい。 初年次ゼミナール理科の評価方法によって評価します。 教科書は使用しない。/Will not use textbook 第1回授業日に行う。ガイダンス教室については掲示板等で告知する。 31449 月 4 授業の目標・概要 私たちの身の回りの物はすべて元素から構成されている。現在知られている118種類の元素は、元素の周期表という形でまとめられている。これらの元素を発見する過程で、我々人類が自然観を深めてきたことは周知の事実である。これまで、元素を発見するための先人の努力を通じて、そして、その発見に基づいて展開した基礎研究を通じて、自然科学のフロンティアが大きく広がってきた。 この初年次ゼミでは、一つ一つの元素がどのようにして発見されたのか、その発見にいたる道程はどのようなものであったのか、どのような測定を行ったことによってその存在が確認されたのか、その計測結果を理解するために原子や原子核についてどのような理解が必要であったのか、など、さまざまな観点からの議論を通じ、受講生が元素についての理解を深めることを目指す。 これまでに出版されている学術文献を調査し、その文献を理解するために必要となる化学、物理学を学び、学んだ成果を発表し合い議論することを通じて、受講生の一人一人が、自然科学研究が如何に進められてきたかを体感し、目の前に研究の最前線が広がっていることを理解することを目指す。 初年次ゼミナール理科の評価方法によって評価します。 教科書は使用しない。/Will not use textbook 第1回授業日に行う。ガイダンス教室については掲示板等で告知する。 31733 月 4 授業の目標・概要 本講義では物性研究所所属の教員と一緒にナノサイエンス、特にスピントロニクスと呼ばれる研究舞台を題材にして「自分で調べること」「自分で考えること」「他人に説明(プレゼンテーション)すること」「他人と議論すること」を覚え、研究引いては社会で生きていくために必要な力を培うことを目標とします。 電子には電荷とスピン(磁石としての性質)の2自由度があります。スピンの性質がナノの世界で顕著に現れることに着目し、高度なレベルでエレクトロニクスを実現する研究分野をスピントロニクスと呼びます。しかし、スピントロニクスは本講義では題材にすぎず、スピントロニクスに詳しくなることは本講義の目的ではありません。従って、物理学を深く学ぼうとしている学生のみならず、化学・生物学を主に学ぶ学生の参加も歓迎します。 成績評価方法 初年次ゼミナール理科の評価方法によって評価します。 授業のキーワード 物理、ナノサイエンス、スピントロニクス 教科書は使用しない。/Will not use textbook 教科書 ガイダンス 第1回授業日に行う。ガイダンス教室については掲示板等で告知する。 目して- 周期表の化学と物理 スピンの量子科学 松本 武祝、阪井 裕太郎 山内 薫 三輪 真嗣 農学部 理学部 物性研究所 日常生活から食料問題を考える-食生活に着

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