2021Sシラバス
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31568 水 2 授業の目標・概要 【共通目標】 31569 水 2 授業の目標・概要 【共通目標】 大学では「問い」の「答え」を探求する前にまず「問い」自体を自分で見つける必要があるという点を理解し、学ぶ姿勢の根本的な転換を目指す。授業を通じて「問い」の立て方、「理論」についての考え方、「研究方法」の設定の仕方、学術資料の収集の仕方、議論の根拠の導き方、論述の組み立て方などのアカデミックスキルに触れ、それらを習得する。また、自分が取り組む「問い」が学術的・社会的に意義のある「問い」であることを主張する必要性を理解する。 「問い」の「答え」を導くに当たって必要な、先行研究の理解とオリジナリティの主張の方法(剽窃の防止を含む)、議論と根拠の関係などといったより基礎的な作法および図書館などの研究リソースの利用方法を、第2回目の合同授業で学ぶ。 【この授業の目標・概要】 2024年から1万円札の顔となる渋沢栄一は、その生涯に関わる史料の重要部分がデジタル化されているという点で、希有な存在である。この授業の目標は、そのデジタル版『渋沢栄一伝記資料』を活用することにより、歴史学の作法を体験することにある。それにより、本を読んでお勉強する歴史から、史料を読んで考える歴史学の扉を開こうという試みである。 具体的には、デジタル版『渋沢栄一伝記資料』に触れることからはじめ、ほかの史料なども照合していくことで、受講生がそれぞれの研究課題を導く。次いで先行研究を探索して参考にしながら自らの議論を構築し、報告する。さらにその際に受けた批評に応えつつ、小論文へとまとめる。 『渋沢栄一伝記資料』を取り上げるのは、オンライン授業や図書館等の利用制限による影響が比較的少ないことに加え、なんといっても、渋沢栄一という人物の多面性によるところが大きい。実業家として知られる渋沢だが、慈善活動などを通じて、経済以外のさまざまな領域にも関わった。官僚の経験もあり、論語に一家言あるなど、多彩な人物である。そうした人物が残した史料とあなたの関心事がどう歴史研究と切り結ぶのか、この授業で実践してみようではありませんか。 【学術分野】歴史学 【授業形態】ディシプリン型 出席、報告および議論への貢献等の平常点と小論文とで判断する。 教科書は使用しない。/Will not use textbook 第1回授業日に行う。ガイダンス教室については掲示板等で告知する。 成績評価方法 授業のキーワード 歴史学、史料、先行研究、渋沢栄一 教科書 ガイダンス 大学では「問い」の「答え」を探求する前にまず「問い」自体を自分で見つける必要があるという点を理解し、学ぶ姿勢の根本的な転換を目指す。授業を通じて「問い」の立て方、「理論」についての考え方、「研究方法」の設定の仕方、学術資料の収集の仕方、議論の根拠の導き方、論述の組み立て方などのアカデミックスキルに触れ、それらを習得する。また、自分が取り組む「問い」が学術的・社会的に意義のある「問い」であることを主張する必要性を理解する。 「問い」の「答え」を導くに当たって必要な、先行研究の理解とオリジナリティの主張の方法(剽窃の防止を含む)、議論と根拠の関係などといったより基礎的な作法および図書館などの研究リソースの利用方法を、第2回目の合同授業で学ぶ。 【この授業の目標・概要】 祭りに関心を寄せる学問はさまざまです。文学、歴史学、民俗学、社会学、文化人類学、民族音楽学、宗教学などなど。祭りがその地域の風土、暮らし、歴史、信仰などと深く関わっているからです。日本の祭りは、その土地で生きる人たちが、身の回りの自然や死者(祖先)たち、疫病などとどう向き合い、生き合うか、という中ではぐくまれて来ました。そして、そうした感性が、能などの古典芸能や文学を支えてもいます。現代の都市に生きる人々とは異なる感性や美意識がそこにはあり、そうした感性や、そこに託された思想を探求することは、今ここに生きる私たちを相対化する座標軸を育て、自分たちの立ち位置を知ることでもあります。この授業では、特に祭りや芸能などの身体化された事象に注目しながら、さまざまな危機に立ち向かう心の受け皿をどのように作り上げてきたのか、民衆の感性・美意識がどのような形に結実しているのか、日本文化を多角的に見るまなざしを養っていきたいと思います。 【学術分野】 歴史学 国文・漢文学 文化人類学 出席、発表および議論への貢献等の平常点と小論文とで判断する。 教科書は使用しない。/Will not use textbook 第1回授業日に行う。ガイダンス教室については掲示板等で告知する。 成績評価方法 授業のキーワード 祭り・芸能・民俗・歴史・地域 教科書 ガイダンス 初年次ゼミナール文科 グループ5 1年 文一二(13,21,24-25)文三(5,8,20) グループ5 1年 文一二(13,21,24-25)文三(5,8,20) 時間割コード 曜限 デジタル版『渋沢栄一伝記資料』で歴史学の講義題目 扉を開いてみる 祭りについて考える 担当教員 山口 輝臣 沖本 幸子 所属 歴史学 国文・漢文

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