2021Sシラバス
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初年次ゼミナール文科 31561 火 3 授業の目標・概要 【共通目標】 31588 木 3 授業の目標・概要 【共通目標】 大学では「問い」の「答え」を探求する前にまず「問い」自体を自分で見つける必要があるという点を理解し、学ぶ姿勢の根本的な転換を目指す。授業を通じて「問い」の立て方、「理論」についての考え方、「研究方法」の設定の仕方、学術資料の収集の仕方、議論の根拠の導き方、論述の組み立て方などのアカデミックスキルに触れ、それらを習得する。また、自分が取り組む「問い」が学術的・社会的に意義のある「問い」であることを主張する必要性を理解する。 「問い」の「答え」を導くに当たって必要な、先行研究の理解とオリジナリティの主張の方法(剽窃の防止を含む)、議論と根拠の関係などといったより基礎的な作法および図書館などの研究リソースの利用方法を、第2回目の合同授業で学ぶ。 【この授業の目標・概要】 この授業では、九鬼周造の『「いき」の構造』(1930)を対象に、テクストの読み方を学ぶ。この書物は、きわめて濃密に書かれた哲学書でありながら、そのテーマの広がりや流麗な文体によって、一般の読者にも訴えるものとなっている。同時に、こんにちの目で読み返したとき、そこにさまざまな論理的瑕疵が存在することも事実である。いずれにせよ、テクストを批評的に読むという大学での学習の導入として、同書は格好の対象である。 授業の前半では、各章ごとに担当者を決め、『「いき」の構造』を精読する。後半では、同じく担当者を決め、関連文献や二次文献の紹介・要約を中心に行なう。いずれにおいても、参加者には割り当てられた課題の分担と、討議への積極的な参加が求められる。これらの作業を通じて、学術的な調査方法の基礎を身につけることが、本授業の最大の目的である。 【学術分野】哲学・科学史 【授業形態】文献批評型 出席、発表および議論への貢献等の平常点と小論文とで判断する。 次の教科書を使用する。/Will use the following textbook 書名 著者(訳者) 九鬼周造 出版社 ISBN その他 第1回授業日に行う。ガイダンス教室については掲示板等で告知する。 成績評価方法 授業のキーワード いき、美学、日本思想、京都学派、九鬼周造 教科書 ガイダンス 大学では「問い」の「答え」を探求する前にまず「問い」自体を自分で見つける必要があるという点を理解し、学ぶ姿勢の根本的な転換を目指す。授業を通じて「問い」の立て方、「理論」についての考え方、「研究方法」の設定の仕方、学術資料の収集の仕方、議論の根拠の導き方、論述の組み立て方などのアカデミックスキルに触れ、それらを習得する。また、自分が取り組む「問い」が学術的・社会的に意義のある「問い」であることを主張する必要性を理解する。 「問い」の「答え」を導くに当たって必要な、先行研究の理解とオリジナリティの主張の方法(剽窃の防止を含む)、議論と根拠の関係などといったより基礎的な作法および図書館などの研究リソースの利用方法を、第2回目の合同授業で学ぶ。 【この授業の目標・概要】 国際関係論と歴史学の境界にある学問としての国際関係史について、「問い」の立て方、分析視角の重要性、そして史資料に基づき立論する手法を学ぶ。戦間期の国際関係史についてまずはテキストを正確に読み、そのうえで批判的視点から検討することを求める。さらに、歴史学的手法を身に付けるため、同時代史料のアクセス、読み方についてもその初歩を講義する。史料及びそれを扱った論文の双方を読むことで、歴史研究の作業を追体験してもらったうえで、小論文執筆に取りかかる。 明確な分析視角には政治学や国際関係論の知見が、史資料に基づいた堅実な記述には歴史学の知見・手法が必要であるが、そうした境界領域である国際関係史に親しむことを通じて、関心が広がっていくことを期待したい。 【学術分野】法・政治 国際関係 歴史学 人文地理学 【授業形態】ディシプリン型 文献批評型 出席、発表および議論への貢献等の平常点と小論文とで判断する。 次の教科書を使用する。/Will use the following textbook 避けられた戦争――1920年代・日本の選択 書名 著者(訳者) 油井大三郎 ちくま新書 出版社 ISBN 4480073213 第1回授業日に行う。ガイダンス教室については掲示板等で告知する。 成績評価方法 授業のキーワード 国際関係、外交、歴史、政治学 教科書 ガイダンス 「いき」の構造 岩波文庫(改版) ISBN-10:4003314611/ISBN-13:978-4003314616 第3週までに必ず用意すること。 九鬼周造『「いき」の構造』を読む あいだ 星野 太 帶谷 俊輔 哲学・科学史 国際関係 国際関係史への招待――国際関係論と歴史学の

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