2021Sシラバス
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初年次ゼミナール文科 31551 火 1 地域研究の方法と貢献――最近の研究書から―― 授業の目標・概要 【共通目標】 大学では「問い」の「答え」を探求する前にまず「問い」自体を自分で見つける必要があるという点を理解し、学ぶ姿勢の根本的な転換を目指す。授業を通じて「問い」の立て方、「理論」についての考え方、「研究方法」の設定の仕方、学術資料の収集の仕方、議論の根拠の導き方、論述の組み立て方などのアカデミックスキルに触れ、それらを習得する。また、自分が取り組む「問い」が学術的・社会的に意義のある「問い」であることを主張する必要性を理解する。 「問い」の「答え」を導くに当たって必要な、先行研究の理解とオリジナリティの主張の方法(剽窃の防止を含む)、議論と根拠の関係などといったより基礎的な作法および図書館などの研究リソースの利用方法を、第2回目の合同授業で学ぶ。 【この授業の目標・概要】 戦後日本の対外関係を深く規定したサンフランシスコ平和条約と日米安保条約についての知識を深めると共に、史料に基づく歴史叙述についての理解と経験を得る。 【学術分野】法・政治 【授業形態】ディシプリン型 出席、発表および議論への貢献等の平常点と小論文とで判断する。 教科書は使用しない。/Will not use textbook 第1回授業日に行う。ガイダンス教室については掲示板等で告知する。 成績評価方法 授業のキーワード サンフランシスコ平和条約、講和、日米安保条約、行政協定、外交史 教科書 ガイダンス 大学では「問い」の「答え」を探求する前にまず「問い」自体を自分で見つける必要があるという点を理解し、学ぶ姿勢の根本的な転換を目指す。授業を通じて「問い」の立て方、「理論」についての考え方、「研究方法」の設定の仕方、学術資料の収集の仕方、議論の根拠の導き方、論述の組み立て方などのアカデミックスキルに触れ、それらを習得する。また、自分が取り組む「問い」が学術的・社会的に意義のある「問い」であることを主張する必要性を理解する。 「問い」の「答え」を導くに当たって必要な、先行研究の理解とオリジナリティの主張の方法(剽窃の防止を含む)、議論と根拠の関係などといったより基礎的な作法および図書館などの研究リソースの利用方法を、第2回目の合同授業で学ぶ。 【この授業の目標・概要】 本ゼミは、およそ過去5年間ほどの間に刊行された研究書から歴史学、文化人類学、政治学、地理学等々の結節点にある地域研究という学知の方法を学びます。やや単純化して言うのであれば、①普遍的な理論を援用し事象を説明することよりも、それぞれの地域の実情から理論を捉えなおそうとする、または中程度の説明枠組みを立ち上げようとする、②現地社会に対する深い理解、③現地で使われる(または使われていた)言語の習得、④参与観察や実地調査(フィールドワーク)が往々にして具体的な方法である、が地域研究の共通項として挙げられます。こう言ってしまうと簡単に思えるのですが、現地社会の深い理解や他者の言語の習得には長い時間と多大な努力が必要です。また、他者の社会に入りこんで生活するのは、多くの困難を伴います。21世紀になり、情報の氾濫が顕著です。簡単に情報が手に入るのに、なぜ他者の社会に入りこみ、何を学ぼうとするのでしょうか。なぜ地域研究という知が必要なのでしょうか。他方では、2020年代になり、知識の秩序が大きく揺らぎ、真実とは何かが問われています。また環境破壊の影響がますます深刻になりつつあり、もはや近代社会の問題を先送りにすることが許されません。このような危機に対して、地域研究はどのような貢献ができるのでしょうか。これらの問いを考えていきます。 このような大きな問いを、およそ過去5年程に上梓された地域研究の研究書を読み解くことにより学んでいきます。私の専門が東南アジアということもあり、東南アジア関係が多いですが、他地域のものも準備しました。文献のリストは、以下を参照してください。 https://taiheiokada.com/ 授業内容=>2021年Sセメスター 初年次ゼミナール「地域研究の方法と貢献――最近の研究書から――」 【学術分野】歴史学 【授業形態】文献批評型 出席、発表、コメントシート、アウトラインおよび議論への貢献等の平常点と小論文とで判断する。 教科書は使用しない。/Will not use textbook 第1回授業日に行う。ガイダンス教室については掲示板等で告知する。 成績評価方法 授業のキーワード 地域研究、フィールドワーク、東南アジア、他者理解 教科書 ガイダンス 歴史学 文献批評型 グループ2 1年 文一二(10,19,26-27)文三(7,9,13) 時間割コード 31542 火 1 授業の目標・概要 【共通目標】 曜限 講義題目 講和・安保の成立に関する外交史料輪読 担当教員 五百籏頭 薫 岡田 泰平 所属 法学部 歴史学 グループ2 1年 文一二(10,19,26-27)文三(7,9,13)

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