2021Sシラバス
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全学体験ゼミナール 31673 S 2 時間割コード 開講 房総の常緑樹林で森林動態を学講義題目 ぶ 担当教員 楠本 大、久本 洋子、當山 啓介 所属 曜限 単位 農学部 集中 対象 1年 文科 理科 2年 文科 理科 授業の目標概要 ■全学体験ゼミナールを履修する場合は、必ずUTASでシラバスを参照し、本冊子には掲載されていない詳細な授業内容等を確認したうえで、履修登録を行ってください。 【注意】この授業は、開講日程の都合上、成績が所定の確認日より後に公開される見込みが高いので留意してください。 一見、変化の無いように見える森林であるが、長期の視点ではダイナミックな変化が起きている。たとえば、草原から森林への遷移初期は強い光を好み成長の早い先駆樹種(陽樹)が優占するが、その後、暗い場所でも生育できる遷移後期樹種(陰樹)が成長し、先駆樹種と置き換わる。一方、森林の樹冠を構成する樹木が老衰で枯死したり強風等で倒れたりすると、林冠ギャップが形成され、林床では実生が発芽したり稚樹が成長する。このようなギャップは森林内でパッチ状に発生し、また遷移段階や構成種の違いから、森林の構造は空間的・時間的にモザイク状を呈している。 …などと高校の生物では習ったかもしれないが、その教科書的知識は果たしてフィールドの現場で通用するだろうか?本ゼミナールでは、千葉演習林が位置する房総丘陵のモミ・ツガの針葉樹が混交する常緑広葉樹林を対象として、森林生態学の基本的な調査方法を自ら実施して得られたデータを解析するとともに、実際の森林の観察を通じて、リアルな森林動態を学ぶことを目的とする。 ※最大履修受入人数を12名とします。希望者多数の場合は選考を行います。

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