2021Sシラバス
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S 授業の目標概要 1年 文科 理科 ■全学体験ゼミナールを履修する場合は、必ずUTASでシラバスを参照し、本冊子には掲載されていない詳細な授業内容等を確認したうえで、履修登録を行ってください。 理系の1年生がSセメスターに学ぶ熱力学では、物理的な状態を表す関数が多変数関数であるため、状態の変化は多変数関数の微分によって表されます。しかし、大学に入学したばかりの1年生のほとんどは多変数関数の微分どころか多変数関数にさえ触れたことがありません。一方、多変数関数の微分が数学の講義で扱われるのはS2タームの後半からAセメスターのはじめにかけてです。そこで、このゼミナールでは多変数関数の微分についてゆっくりと学びます。必要なことは熱力学の講義でも説明されますし、少し待てば数学の講義でも学ぶ内容ですので、数学が気になって熱力学の本当の内容に集中できない人や、数学が苦手で見たこともない数学の記号が出てきただけでめまいがして熱力学どころではなくなってしまう、というような人を念頭において話を進める予定です。 なお、熱力学の物理学としての内容には一切触れませんし、熱力学で使う数学のすべてを網羅するものでもありません。逆に、熱力学には直接出てこない内容も扱います。あくまでも数学の授業ですので、誤解のないようにお願いします。また、1変数関数の微分をよく理解していることを前提にしませんので、多変数関数の微分とはどんなものかということに興味のある文系の学生も歓迎します。 全学体験ゼミナール 31725 31680 2 2 時間割コード 時間割コード 開講 自由に読み、書き、表現する4 ―コラムランド2021S― 開講 多変数関数の微分 S 授業の目標概要 講義題目 講義題目 担当教員 椿本 弥生 教養教育高度化機構 金 2 担当教員 齋藤 秀司、 清野 和彦 所属 曜限 単位 所属 曜限 単位 数理科学研究科 金 2 対象 1年 文科 理科 2年 文科 理科 ■全学体験ゼミナールを履修する場合は、必ずUTASでシラバスを参照し、本冊子には掲載されていない詳細な授業内容等を確認したうえで、履修登録を行ってください。 ■概要 文章を読んだり書いたりするのは好きですか? 自分の専門分野以外の文章も、もっと読んだり書いたりしたい。自分が書いたものを誰かに読んでもらいたい。誰かが書いたものを読んでみたい。でも、なかなかそんな機会がない…。このゼミは、その機会を提供します。 このゼミは、全員参加型のゼミです。みなさんは、毎週変わるお題に対して各自が自由に発想をひろげ、作品(コラム)としてまとめて投稿してください。授業では、作者名をふせた状態でグループで議論しながらコラムの読みを深め、「作者に突撃してみたいコラム」や「他のグループにもオススメしたいコラム」を決定します。突撃対象のコラムについては、突撃時に作者が誰かわかります(突撃で質問を受けたくない場合は、謎の作者のままでもOKです。授業後に匿名で「問わず語り」ができる場所も用意しています)。 ゼミのタイトルは「コラム」ですが、ここで対象とする文章は何でもありです。詩、俳句、短歌、散文、論説、解説など、自由にチャレンジして書いてください。 毎週書くコラムの分量は、A4用紙1枚以内厳守。余白の幅やフォントの種類などは指定しません。用紙いっぱいに書く必要もありません(いっぱいに書けばよいものができるわけではないですよね)。お題について、豊かに発想を膨らませて、じっくり推敲して執筆してください。 グループでの話し合いやコラムの読解では、一般的に文章評価の研究で重視される「文章の内容・構成・表現」という基本的観点を中心に置きつつ、それ以外の観点もさまざまに議論し注目してください。 楽しんで文章を書く。人が書いたものを興味深く読む。多様な視点をもって、他者も自分も尊重しながら積極的にディスカッションに参加する。これらが好きな人をお待ちしています。得意か不得意かは問いません。 このゼミが、みなさんの自己表現の練習の舞台になったり、文章を通じて誰かと繋がる場になったりすることを期待しています。 なお担当教員は、文章評価を自身の専門のひとつとしています。 ■目的・目標 上記の概要をふまえて、本授業の目的と目標を以下のように設定します。 <目的> 自分と周りの書き手のコラムがよりよいものになるように、建設的な批判的思考・態度をもってコラムの読解・執筆・議論を行うことができる <目標> ・内容、構成、表現のいずれにも気を配って執筆できる ・自分以外の作者のコラムや、読み・書き・議論の一般的な関連文献を積極的に読む ・班のメンバーの意見を尊重しながら積極的に議論できる ・コラムの自由な感想を「作者へのお手紙」に書ける 対象

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