2021Sシラバス
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全学自由研究ゼミナール 31647 31675 31674 授業の目標概要 空飛ぶ車には、社会インフラ、法制度のみならず、「車」そのものをどのようにして実現し製造するのか?を考え、技術開発を進めねばなりません。機械である「車」を実現するための機械要素、センシング、材料、について、以下の1~3の項目から1件、4~6の項目から1件選択して、調査、設計、解析を行います。 1.歯車が加工される瞬間の温度を捉えるためのセンサを開発する. 最高温度が1000℃に達する中,応答速度を1msまで短くするためには,素材の力学・熱特性を十分に検討して提案・設計する必要があります. 2.レーザ光が物質の中を光速で進む様子を捉えることのできる,超スローモーションカメラを開発する. このカメラを使って,レーザ光がフェムト秒の時間スケール(1フェムト秒は10-15秒)で進みながら引き起こす物理現象を映し出し,光の特性を探っていきます. 3.筋電位(EMG) 信号に基にした外骨格を開発する. 外骨格は,運動障害を持つ人が物をつかんだり歩行することを可能にし,体力,持久力と術後のリハビリテーションを向上させる. 4.空飛ぶ小型トラック・自動車に利用される骨格・スキン材料を開発する 空飛ぶ小型の個人用移動体に利用できる骨格・スキン材料を開発します。 軽量、高い強度、安全性、量産性と価格など考慮する必要があります。 5.ばねの変形と疲労を考えよう 機械の中には歯車、ばねが多用されます。ばねに作用する力を考察し、変 形を考え、疲労破壊を勉強し、壊れないばねにするための方法を考えます。 6.Computer Aided Engineeringによる棒線材圧延工程設計 非線形FEM を利用した使いやすいCAE 解析システムを利用して、長大橋や自動車用部材の素材である棒線のための、圧延工程設計を体験します。 1 2 2 時間割コード 時間割コード 時間割コード 開講 空飛ぶ車を実現するための機開講 昆虫の野外生物学 開講 最先端の生命科学研究を駒場S S S 講義題目 械工学 講義題目 講義題目 で体験する 担当教員 柳本 潤 担当教員 土畑 重人、奥崎 教養学部学際科学科 集中 担当教員 教養学部統合自然科大杉 美穂 穣 所属 工学部 所属 所属 学科 曜限 単位 対象 1年 理科 2年 理科 集中 曜限 単位 対象 1年 文科 理科 2年 文科 理科 授業の目標概要 生物の生態を理解するためには,野外での分布と活動のパターンを明らかにする必要がある.本実習では,昆虫を対象とした野外でのデータ取得の実習を行い,野外生物学の基礎を習得する. 駒場キャンパス内の緑地を調査フィールドとする.実習の前半では,捕食者の分布を餌生物の個体数密度で説明されるかどうかを確かめるために,甲虫オサムシの生息状況とその餌であるミミズの個体数を調査する.後半では,社会性昆虫であるアリを対象として,種多様性と構成種の特性,生息地微環境との関連を調査する. 曜限 単位 対象 1年 文科 理科 2年 文科 理科 授業の目標概要 教養学部後期課程(理系)・統合自然科学科の「統合生命科学コース」には、ライフサイエンス研究の若きトップランナーが集結し、生命科学のフロンティアを開拓している。本ゼミの履修学生は、最先端の研究を展開している研究室に数名ずつ配属され、未解明の研究課題に実際に取り組んでもらう。 研究の進め方は教員と相談して決める。研究室によって曜限を指定する場合、指定しない場合、集中して行う場合がある。セメスターの最後に、履修者全員が参加して成果報告会を開催する。 統合生命科学コースの特徴は、先端性と多様性である。准教授が独立した研究室を運営できるため、26もの研究室がある。その研究テーマは極めて多様であり、分子生物学や細胞生物学、植物生理学といった理学的な基礎研究から、神経科学、内分泌学といった医科学的な研究、そして、創薬などを目指した薬学・農学・工学的な研究まで多岐にわたる。ノーベル生理学・医学賞を受けたオートファジー研究が駒場で開始されたという事実が象徴するように、流行にとらわれない独創性の高い研究が行われている。実験や理論などのアプローチ法も多彩である。若き教員が柔軟な発想で、先端的でチャレンジングな研究テーマを選び、熱心に学生を指導するのみでなく、教員自らが現場に立って実験をしている研究室も多い。 生命科学が大好きで、新しい分野を切り拓きたいという熱い想いを持つ学生を歓迎する。また、文系から理系への転向を考えている学生も受講できる。教科書で学ぶことの先にある生命科学の最先端を体験して欲しい。 担当教員と研究テーマ: 大杉 美穂 マウス受精卵の細胞分子生物学 道上 達男 ツメガエル胚の形づくりに力はどのように関わるか 集中

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