2021Sシラバス
319/367

全学自由研究ゼミナール 31721 授業の目標概要 社会課題が複雑化し、不確実性が高まるなかで、本質的な課題発見能力、そしてイノベーティブなソリューション提案力が求められています。 本授業では、「クリエイティブな視点でソーシャルなビジネスアイディアを考案する」ということをゴールセットに、社会やビジネスにおける課題把握手法と、クリエイティブなソリューション提案と具体化していくための知識やスキルを学んでいきます。 ビジネスモデルの基本的な考え方や、社会課題の実態を学習し、アナロジー思考やデザインシンキングの手法を取り入れながら、ソーシャルなビジネスアイディア構築につなげていきます。「問いの立て方と目的の明確化」「状況分析と課題掌握」「達成するまでの工程の構築」「プレゼンテーションを含めたアウトプットづくり」など、今後の研究活動の向上やキャリア構築にも活きることとなるはずです。 さらにグループワークを通じて、自身の役割や強みを発見していくことになるため、ネットワークづくりやチームビルディングにも役立つこととなります。 なお、本授業はゲスト講師として新納麻理佳さんを招いて授業を行います。ソーシャルビジネスに携わった経験を持ち、現在ESG経営のアドバイザリー業務に携わる新納さんに、企業におけるESG経営の実態や実践方法をご講義いただきながら、受講生の皆さんご自身の関心に沿ったソーシャルビジネスアイディアを構築していきます。 ◆新納麻理佳さん <プロフィール> <メッセージ> ビジネスとは、世の中の「不」の解決です。 誰かが困っていること、悩んでいることがあれば、 そこにニーズがあり、ビジネスチャンスがあります。 なかでも社会課題解決型のビジネスに求められるのは、 表層的だったり、私たちが固定概念的に捉えているニーズではなく、 より深いニーズの掘り起こしです。 またそのニーズは、ただの思いつきや閃きに基づくアイディアでは満たせません。 イノベーティブなビジネスソリューションも、 実はアイディアの掛け合わせでできています。 既存のアプローチの方程式を丁寧に分析すれば これまで行われていない解決方法を発見できますし、 他の領域で行われてきた手法を 今の課題解決に導入できないかを考えてみるだけでも アイディアは無数に生まれます。 ビジネス×社会課題×クリエイティブーー。 一見異なるように見える領域を横断しながら 人や社会が求めているニーズの深層を掘り起こし、 寄り添いながら、綿密なアイディアを考え出す。 そんなことを本プログラム通じて行う過程で 自身を突き動かすミッションや強み、 向き合いたい課題を見つけてもらえればと思います。 チームで協力しながら新しいソーシャルビジネスの種を クリエイティブに生み出していきましょう! ※2021年12月に開催予定のソーシャルビジネスコンテストHult Prizeの学内大会出場予定の方は、ノウハウなどもお教えしますので、ぜひご参加ください。 *世界最大級の学生向けソーシャルビジネスコンテスト「Hult Prize」出場サポート また、国連共催で世界最大級の学生向けソーシャルビジネスコンテスト「Hult Prize」http://www.hultprize.org/への出場をベンチマークにすることで、世界のソーシャルビジネスアイディアに触れていきます。「Hult Prize」に特に関心のある履修者に対しては、東大学内大会への出場サポートを行ったり、同コンテストを開催している他大学の学生との交流機会を設けたりすることも可能です。日本から「Hult Prize」ファイナリストを出すことを目指しています! 「Hult Prize」とは・・・ 2009年に始まった世界100ヶ国以上から約 5 万人が参加し、「学生版のノーベル賞」とも評される世界的学生向けビジネスコンテストの1つ。参加者はテーマとなっている社会課題を解決するための事業プランを立案する。対象は大学生と大学院生のみ。コンテストに勝ち進むとさまざま支援プログラムを受けられるのが特徴。元アメリカ大統領のビル・クリントンやノーベル平和賞を受賞したムハマド・ユヌスなど 多数の著名人が支援し、優勝者には 100 万ドルが贈られる。 ■目的 本授業では、社会人の責務として、利益追求だけではなく、社会の課題解決型でかつ持続的なビジネスの重要性を認識し、ソーシャルビジネスの企画・提案・設計を目的とします。 そのために知識やスキルを獲得しながら、多様な専門領域の受講生とともにビジネスアイディアを実践的に構築し、これを探究し続ける姿勢を身につけます。 ※以降UTAS参照 2 時間割コード 開講 ソーシャルビジネスをデザインする~課題発見と解決のアイディア創出へ S 講義題目 担当教員 高橋 史子 教養教育高度化機構 木 5 所属 曜限 単位 対象 1年 文科 理科 2年 文科 理科

元のページ  ../index.html#319

このブックを見る