2021Sシラバス
276/367

総合科目 E(物質・生命) 31400 S 31402 S 物質・生命工学基礎ⅠB ナノ物理・情報エレクトロニクスの基礎 講義題目 授業の目標概要 ナノテクノロジー、情報化社会、エレクトロニクスという言葉を聞いたことがあるだろう。これらの先端技術は、electron(電子)のもつ性質を自在に活用し、工学として人間社会に役立てるという考え方の上に成り立っている。エレクトロニクスは、現代社会のあらゆる方面にわたって不可欠な基盤技術であるだけでなく、今後到来すると予想される人工知能社会や量子情報社会においてもそれらを支える必須の基盤技術として、その重要性は増す一方である。この発展を支えているのは、トランジスタを多数組み合わせたプロセッサやメモリなどの集積回路(VLSI)であり、半導体レーザ、光スイッチ、光ファイバなどを用いた光エレクトロニクスである。半導体集積回路(VLSI)は、コンピューターや携帯端末などあらゆる電子機器の心臓部であり高機能化をめざして活発な研究が続けられている。また、光通信や光情報処理技術の必要性が増すと共に、光ファイバ、半導体レーザなどの光エレクトロニクスデバイスも急速に発展しつつあり、グローバルな通信ネットワークを支えている。これらのシステムやデバイスの基盤となる半導体結晶や新しい光・電子材料の開拓など、ナノテクノロジーも含めた基礎物性の分野(物性科学との境界領域)も重要である。特に次世代のデバイスは、ナノメートル(10^-9 m)スケールの物理学(ナノ物理)を理解することなしにありえない。本講義では、工学部電気電子工学科の教員が現代社会を支える情報エレクトロニクスの基礎をわかりやすく解説し、AIや量子コンピューター等にもつながる研究の最前線の状況についても紹介したい。 量子コンピューター入門 講義題目 授業の目標概要 量子コンピューターの研究は、微細加工技術が進歩し、情報処理を担う「素子」が原子レベルに近づきつつある今日、当然の流れと言えよう。「素子」が原子レベルに近づくと、その動作はニュートン力学ではなく量子力学という運動法則に支配される。そこでは、アインシュタインとボーアの論争に代表されるシュレーディンガーの猫状態やEPR相関(一種のテレパシー??)が実際に起こる。量子コンピューターでは、これらの摩訶不思議な「量子効果」を用いて、情報のやり取りや情報処理を行う。この講義では、量子コンピューターの原理と現状についての入門的な講義を行う。 時間割コード 時間割コード 時間割コード 30367 S 講義題目 大学教養で学ぶ動物科学 授業の目標概要 本講義では、1年生で履修した生命科学I及びIIの内容を踏まえた上で、動物の機能・構造・分類などに関する内容を概説する予定です。具体的には授業計画に記載した内容(おおむね「キャンベル生物学原書11版」の32-34章、40-51章に対応)を予定していますが、順序や区切りは変更される可能性があるので、初回時に説明します。 時間割コード 31104 S 生物 動物科学: 動物の発生・再生の仕組みと、再生医療への応用 講義題目 授業の目標概要 ヒトや動物の個体を構成する様々な組織・臓器がいかにして形作られ、機能を発現し、個体の生涯にわたって維持されるのかという「発生・再生」の仕組みについて、基礎的な内容を概説する。基本的なコンセプトの理解に重点をおきながら、基盤となる研究の内容や実験手法、関連する最近のトピックなども紹介する。発生・再生の基礎学問的な知見が、再生医療などの分野にどのように応用され貢献しているのかについて解説し、我々の社会生活とのつながりについて考えるヒントを提供する。 開講 授業科目名 物質・生命工学基礎ⅠA 開講 授業科目名 開講 授業科目名 動物科学 開講 授業科目名 動物科学 担当教員 竹中 充 担当教員 古澤 明 担当教員 道上 達男 担当教員 伊藤 暢 所属 工学部 所属 工学部 所属 生物 所属 火 2 水 5 火 2 金 2 曜限 曜限 曜限 曜限 対象 1年 文科 理科 2年 文科 理科 対象 1年 文科 理科 2年 文科 理科 対象 2年 文科 理科 対象 2年 文科 理科

元のページ  ../index.html#276

このブックを見る