2021Sシラバス
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総合科目 D(人間・環境) 31393 31428 S 31429 S 講義題目 授業の目標概要 講義題目 生物多様性と保全 授業の目標概要 いま、地球環境は激変の時代にあり、生態系の劣化や生物種の絶滅が急速に進んでいる。これは我々人類にとっても重大な問題となっている。水、土、大気、食糧、どれをとっても我々の生活に不可欠であり、そうした「自然の恵み」を抜きにして人類の将来を語ることはできないからである。本講義では、特に生物の豊かさを意味する「生物多様性」に焦点を当て、それが維持されている仕組みや、劣化の実態とその背景要因、生物多様性の保全や再生、そして持続的な利用の在り方の視点から、生物と人間社会の関係性を語る。 具体的には、最初の2回で講義全体の枠組みを概説した後で、生態学の基本理論に基づいた生態系のダイナミズムを紹介する。次いで、海、山、里山といった現場に焦点を当て、それぞれの生態系の構造や機能、そこで起きている諸問題とその解決法を紹介する。そして最後には、生物多様性の価値について、それが生み出される仕組みも含めて「生態系サービス」の観点から論じる。 講義題目 海洋生物資源の特性と利用 授業の目標概要 地球表面積の70%を占める水圏(海洋および陸水)は、潮干帯から沿岸、外洋、深海、熱帯域、極域、陸水に至る、多様で変異に富む環境で構成される。水温、塩分、水圧等の大きく異なる棲息環境に、バクテリア、プランクトンなどの微小な生物から、各種の無脊椎動物、魚類、大型ほ乳類に至る多種多様な生物が進化的に適応放散し、独自の生活史を発展させてきた。水圏には地球上のほぼすべての動物門が棲息しており、その多様性は陸上の比ではない。水中での生活を可能にするために、陸上生物には見られない特殊な器官やユニークな代謝経路を発達させた種も多い。そして、これら多様な生物の相互作用により、複雑で豊かな生態系が形成されてきた。しかし、陸上生物である我々 ヒトにとって、水圏にはまだまだ未解明の現象が多く、そこに未知の利用可能性や新たな研究領域の発展可能性を秘めたフロンティアが存在する。一方、広大に見える水圏でも、そこに棲息する生物量は有限である。水圏生態系における物質循環および生物生産の仕組みを理解し、ヒトと水圏生態系の関わりあい方、および再生可能資源としての水圏生物の持続的有効利用のあり方を探ることが、これからの自然共生型の持続可能な社会を構築していくうえでの鍵となる。 本講義では、水圏に棲息する生物およびそれをとりまく環境を対象に、(1)水圏環境および生態系内での物質循環と生物生産について理解すること、(2)食料資源、生化学資源、エネルギー資源などの観点から、水圏生物の持続的有効利用に向けた知識を習得すること、を目標に授業を進める。 生きることを支える科学 高度に医療技術が発展してきた現代社会では、逆説的ではあるが、疾患を抱えたまま生活する者は多くなり、また、健康への様々なニーズが顕在化してきている。このような社会では、従来の医学モデルでは解決できない様々な課題が生じ始めてきている。特に少子高齢化が高度に進んだ日本においては、この社会を看護学モデルで扱い新たな対処方法を構築することに対する社会的期待が高まっている。つまり、生きることを支える学問である看護学は、人々の健康問題を、身体的、精神的、社会的、霊的に捉えることで、より人々に適合したケアを提供することが出来る。本講義では、看護学の概要と特徴を提示し、今日的な健康問題を解決するための最新の研究成果を紹介することで、今後の看護学発展による国民の健康向上への道筋を議論する。 時間割コード 時間割コード 時間割コード 開講 授業科目名 看護学概論Ⅰ 開講 授業科目名 環境と生物資源 開講 授業科目名 食糧と環境 S 担当教員 佐藤 伊織 担当教員 宮下 直、 鈴木 牧、佐野 光彦、藤田 剛、瀧本 岳 高橋 一生、伊藤 直樹、岡田 茂、山川 卓 所属 医学部 所属 農学部 担当教員 木 5 水 5 曜限 曜限 所属 曜限 農学部 金 5 対象 1年 文科 理科 2年 文科 理科 対象 1年 文科 理科 2年 文科 理科 対象 1年 文科 理科 2年 文科 理科

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