総合科目 D(人間・環境) 31406 S 環境・エネルギー工学基礎Ⅰ 伊藤 大知 31394 S ヘルス・サイエンス概論 小西 祥子 化学システム工学入門 -次世代社会のための化学と材料- 講義題目 授業の目標概要 本科目では、化学システム工学の基本的な考え方を理解するために、人間社会が直面している課題(エネルギー、気候変動、環境汚染、安全とリスク、超高齢化社会など)を取り上げながら、化学システム工学の方法論がどのような解決策を提示できるのかについて講義と議論を行います。 特に、エネルギー変換化学、環境化学、安心安全工学、医用工学の4つの分野を取り上げ、各分野で最先端の研究を行っている工学部化学システム工学科の教員が講義を行います。 【テーマ】 エネルギー変換化学:再生可能エネルギー変換からの燃料・化成品合成、光触媒と水素 環境化学:化学と環境課題、大気環境、水環境 安心安全工学:化学と環境課題、大気環境、水環境 医用工学:医療と工学の接点、人工臓器・再生医療、ドラッグデリバリー 【化学システム工学について】 化学とは物質の性質、構造ならびにこれら相互間の反応を研究する自然科学の一部門です。物質を扱う限り、化学的な視点(化学反応、エネルギー、材料)が不可欠であることはいうまでもありません。一方、現実の環境問題やエネルギー問題などに取り組もうとすると、化学の知識だけでは不十分であることがわかります。なぜならば、我々が直面している課題は、様々な要因が絡みっており、複雑な様相を呈しているからです。このようなときには、対象を要素から構成されるシステムとしてとらえるシステム的アプローチが大きな力を発揮します。 化学システム工学は、人類の直面する様々な課題に対して、化学的な視点に立脚しながら現実的な最適解を提示するための学問です。 ヘルス・サイエンスへの招待 講義題目 授業の目標概要 人間の健康問題を考えるためには、生命科学・行動科学・情報科学・社会科学などの多様なアプローチを統合した学際的努力が必要です。そのためには、生化学・生理学・解剖学・遺伝学などの生命現象の基礎をなす学問だけでなく、疫学・生物統計学・医療倫理学・精神保健学・医療経済学・人類生態学・国際保健学・人口学などの保健・医療に関わる応用学問の実践が不可欠です。本授業では、医学部・健康総合科学科の教員が行っている健康社会の実現を目指した実際の研究活動事例を通して、現代が抱える「ヘルス・サイエンス」の問題と将来展望について学びます。 時間割コード 31399 S 環境・エネルギー工学基礎Ⅰ 工学部 エネルギー環境論 ーサスティナブルな社会は実現できるかー 講義題目 授業の目標概要 エネルギーは我々の日常から最先端の科学技術まですべての人間活動を生み出す根元といえます。エネルギーなしに考えられる技術は何一つ無いことは明らかですが、そのエネルギーをいかに作りだし、輸送し、制御して、人間が使いやすい形で利用していくかはまさに今世紀の最重要課題といえます。システムの構築次第で社会全体が効率的に働いたり、逆に危機に際して大混乱に陥ることも想定され、社会活動や地球環境を決定する第一義の技術なのです。この講義ではそのエネルギー・環境技術の現状はどんなものか?未来技術はどうあるべきなのか、最新技術はどこまで進んだのか?数人の教官が体系的な講義を行います。エネルギー発生では火力、原子力、核融合、太陽光、風力、シェールガス・オイル、バイオマス、燃料電池、エネルギー輸送では超高圧送電、水素エネルギー、スマートグリッド、電力貯蔵ではSMES、エネルギー利用ではエネルギーシステム、交通システム、電気自動車、環境保全技術・・・・等々、新聞を賑わす最新技術がどんなものなのか、各分野の専門家による講義とプリンストン大学教授の特別講演を含む,一部英語を織り交ぜた授業で理解を深めてもらう予定です。 時間割コード 時間割コード 開講 授業科目名 開講 授業科目名 開講 授業科目名 担当教員 所属 担当教員 小野 靖 担当教員 所属 工学部 所属 医学部 金 5 金 5 金 5 曜限 曜限 曜限 対象 1年 理科 2年 理科 対象 1年 文科 理科 2年 文科 理科 対象 1年 文科 理科 2年 文科 理科
元のページ ../index.html#265