2021Sシラバス
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総合科目 D(人間・環境) 30362 S 30842 S 30105 S 講義題目 運動の巧みさと上達の科学 講義題目 授業の目標概要 一流のアスリートや,ダンサーや,音楽演奏家は,日々の弛まぬ練習によってきわめて高度な技(スキル)を体得します。本講義では,このような高度熟練パフォーマンスに代表される運動の巧みさ/上手(うま)さに関する以下のような素朴な疑問について,認知行動科学、神経科学、非線形数理科学など学際的立場から議論します。 ・上手なひととそうでないひとはどこが違うの? ・どうすれば運動が上手になるの? ・スランプはどうして起こるの? ・練習でできていたことが試合でできなくなることがあるのは何故? 運動生理生化学 運動におけるエネルギー代謝の知識を健康増進や競技のトレーニングに役立てる 特にこのような厳しい状況の中で、感染に気をつけながらも、日常的に運動をすることの重要性を理解する 授業の目標概要 生きていることはエネルギーを生み出していることである。そしてエネルギーは基本的には糖や脂肪からミトコンドリアが酸素を利用してATPの形で生み出されている。運動時にはさらにエネルギー必要量が高まる。そこで本講義では運動時を中心に糖や脂肪がどう代謝されているのかを中心にして、運動時における体内の変化を学ぶ。運動することはエネルギー消費量を高めるが、それだけが運動の効果ではない。運動を継続することで体内の状況をよくすることができる。エネルギー代謝の知識を活かし、今後の健康維持にどのように運動を取り入れていけばよいのかを学ぶ。また健康増進だけでなく競技におけるエネルギー代謝に関する内容も話題として取り上げる。 また乳酸及び運動と疲労に関する内容も多い。乳酸は糖からできるエネルギーであり、老廃物ではなく、無酸素状態だからできるものではない。乳酸ができるから疲労するのではなく、むしろ疲労するような運動をしているので、それに対処するためにできるのが乳酸である。 世の中脂肪燃焼がよくいわれるが、あるサプリメントを摂ったからといって脂肪がどんどん減るようなことはあり得ない。運動で代謝を高めるから脂肪が減るのである。また運動では必ず糖を利用するが、糖を利用することは無駄なことではなく、糖尿病の予防になり、結果としては脂肪の減量にも結びつく。そこでこの講義でのもう一つの柱は、おかしな健康情報がいかに多いのかについても学ぶことである。お茶を飲むだけで脂肪が減るかのようなおかしな情報を鵜呑みにせず振り回されない姿勢=メディアリテラシーを身につけることも。本授業の目標である。 健康スポーツ医学 講義題目 授業の目標概要 現代生活では身体を動かす機会が少なくなったことで健康がさまざまに障害されることが多くなった。糖尿病、高血圧、高脂血症(脂質異常症)、心臓病、脳血管障害などの生活習慣病がその代表であるが、肩こりや腰痛も多くの場合運動の不足と関連している。 これらの健康障害を改善しまた予防するためにスポーツがすすめられる。一方、スポーツを一生懸命に行ったことでかえって健康を害する人もいる。過度の運動から病気になり、あるいはスポーツ中に怪我や障害を負うことも多い。スポーツ障害の原因は何か、予防のために何をすればよいか、また障害が起った場合スポーツ復帰のためにどういうことをすればよいのかを考え研究するのがスポーツ医学である。本講座では駒場にいる内科、整形外科、精神科、産業医、歯科の専門家から現代人が知っておくべき健康医科学、スポーツ医学などの医学的知識および健康に関する知識を学ぶ。 時間割コード 時間割コード 時間割コード 開講 授業科目名 身体運動科学 開講 授業科目名 身体運動科学 開講 授業科目名 健康スポーツ医学 担当教員 工藤 和俊 担当教員 八田 秀雄 担当教員 福井 尚志 所属 スポーツ・身体運動 所属 スポーツ・身体運動 所属 スポーツ・身体運動 火 2 木 1 月 2 曜限 曜限 曜限 対象 1年 文科 理科 2年 文科 理科 対象 1年 文科 理科 2年 文科 理科 対象 1年 文科 理科 2年 文科 理科

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