2021Sシラバス
248/367

総合科目 B(国際・地域) 30807 S 30355 S 文化人類学入門ー現代世界を問い直す 講義題目 授業の目標概要 現代世界に生きる私たちにとって、人類学的知がもつ意義と可能性について論ずる。つきつめて言うならば、「自己」と「他者」、「人間」と「非人間」、「社会」と「自然」の関係における対立・分離(二)と融和・統合(一)の両面を奥深く認識することこそが、人類学的知の要諦である。一が二であり、二が一である世界とはどのようなものか。そうした知のありかたは、現代世界にいかなる意義と可能性を持つのか。私たちが生きるアクチュアルな問題群をとりあげながら、人類学からのオルタナティヴの考え方を提示したい。本授業では、人類学的思考の基礎を学んでもらい、そこから現代世界を問い直すきっかけをつかんでもらうことを目標とする。 フィールドワーク論 講義題目 授業の目標概要 何某かが生起している現場に身を置きつつデータを収集し、そこから新たな知見を得て思考を鍛えていくことの重要性は、今や人文・社会科学・自然科学の多くの分野で指摘されている。文化人類学は、まさにそうした学的営みとしてのフィールドワークを方法論の支柱に掲げてきた学問分野である。 しかしながら、他の学問分野でフィールドワークの重要性が強調されるようになったのとは裏腹に、1980年代以降のいわゆる「ライティング・カルチャー(Writing Culture)」ショックによって、文化人類学分野においては、エスノグラフィ(民族誌)を書くこと、およびその前提としての(かつそれと不可分な営みとしての)フィールドワークをすることに、より反省的であることが求められるようになった。とはいえ、エスノグラフィを書くこともフィールドワークをすることも、人類学の主要な方法論であることには変わらない。 本授業では、フィールドワークに関する基本的な論点を整理することを通して、改めて人類学的フィールドワークとは何かを初歩から考えたい。 時間割コード 時間割コード 開講 授業科目名 文化人類学Ⅰ 開講 授業科目名 現代文化人類学 担当教員 田辺 明生 担当教員 津田 浩司 所属 文化人類学 所属 文化人類学 水 5 火 2 曜限 曜限 対象 1年 文科 理科 2年 文科 理科 対象 1年 文科 理科 2年 文科 理科

元のページ  ../index.html#248

このブックを見る