2021Sシラバス
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総合科目 A(思想・芸術) 31412 31410 S 31409 S 講義題目 授業の目標概要 英米詩入門 本授業では、英米の代表的な詩人の作品に触れながら、詩作品ならではの英語の使い方に触れます。形式についての基本的な決まりも確認しますが、その一歩先に進んで、そもそも詩の読むときにポイントになるのはどういうところなのか、また詩について語ったり考えたりする際にはどのようなことを話題にするべきなのか、といったことも参加者とともに考えていきます。 こうしたプロセスを通し、英語というのはどのような言語なのか、また詩とはいったいどのようなジャンルなのか、という話題にできればと思っています。初心者向けの授業となる予定です。 フランス文学のエチュード 講義題目 授業の目標概要 この授業は、文学部・フランス文学研究室の教員がそれぞれ専門とする時代・作家・作品を取り上げて講義し、フランス文学の全貌を解説すると同時に、文学研究の方法と意義についても教養学部前期課程のみなさんにわかりやすく解き明かすことを目的としています。 人文科学は人間の探求を目的としています。その一分野としての文学(および文学研究)は、可能性としての人間を考察する点に特徴があります。それ以前に存在しなかった人物像が、忽然とある作品に出現して文学史に刻印され、人間の幅と奥行きを拡大し、時として後年その人物像を模した人間が現実の世界の中に生まれる(たとえば、カミュの『異邦人』)ことからわかるように、歴史的にどこにも見当たらない人間類型を探ることこそ、文学(および文学研究)がもっとも得意とする発想法です。哲学が現実の人間のあり方の原理を探り、歴史学が過去における人間のあり方を探るとしたら、文学は人間のあり方の持つ可能性を、知識や過去の事実の枠組みを越えて探求するのです。言い換えれば、現実にはいまだありえない「想定外」の人間像を探求する。そしてフランス文学こそ、今まで、もっともその試みに務めてきた文学であるように思われます。 フランス文学は時代順にいって人文主義、古典主義、啓蒙主義、ロマン主義、自然主義、シュルレアリスム、実存主義という文芸思潮をたどり、しかもそのすべてにおいて時代の尖端をゆく作品を産み出してきました。一国文学でありながらヨーロッパ世界の精神史の流れを先取り、ないしリードしたといってよく、これをたどることによって、副産物として、世界文学への展望を容易に把握することもできます。現況はより複雑な様相を呈していて、哲学、社会学、人類学などの他の領域とこれまで以上に深く関わる形で文学が営まれていますが、まず基本を学ぶことで現在の状況への認識をさらに深めることが期待できます。 授業では、それぞれの文芸思潮のなかから、いくつかの代表的な作品を選び、翻訳の抜粋を読解することによって、その作品の魅力を説き明かす形で進められます。時代順にはこだわらず、担当教師がもっともおもしいと思う作品を取りあげることにします。授業を手がかりに、気になる本があったらぜひその翻訳全体を読み通すことを希望します。文学の魅力と可能性を再発見する機会となることを目指します。 フランスの短編小説を読む 講義題目 授業の目標概要 フランス文学は何よりロマン(長編小説)によって知られています。職人技のような技法の冴えを見せる短編小説については、日本文学や英米文学ほど熱心ではなく、知られている作品の数も少ないようにみえます。しかし、散文詩発祥の地として知られていることからもわかるように、筋書きのおもしろさと、硬質な散文芸術の側面をあわせもった短編小説が実はフランスにも数多く存在します。この授業では、フランス短編小説を翻訳で多読、可能な範囲で他国の短編と比較しながら、その特質について考えることを目標とします。 時間割コード 時間割コード 時間割コード 開講 授業科目名 外国文学 開講 授業科目名 外国文学 開講 授業科目名 外国文学 S 担当教員 阿部 公彦 担当教員 塩塚 秀一郎 担当教員 塚本 昌則 所属 文学部 所属 文学部 所属 文学部 月 5 水 2 水 3 曜限 曜限 曜限 対象 1年 文科 理科 2年 文科 理科 対象 1年 文科 理科 2年 文科 理科 対象 1年 文科 理科 2年 文科 理科

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