2021Sシラバス
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1年 文科 理科 2年 文科 理科 月 5 木 5, 木 6 筧 康明 1年 文科 理科 2年 文科 理科 展開科目 文理融合ゼミナール 31607 S 31613 S 40265 S2 講義題目 Other Musics/アザー・ミュージックス 授業の目標概要 「実験音楽」と呼ばれてきた音楽を真面目にお勉強することほど、実験音楽の精神に反することはないかもしれません。また近年「実験音楽」というカテゴリー自体の排他性に関してさまざまな批判が出ていることを踏まえれば、そのようなジャンルを確立されたものとして学問の対象とすることも馬鹿げています。しかしその一方で、COVID-19の蔓延に伴って、大学での授業を含めたコミュニケーションが大きな変化を強いられている今日の状況は、これまで何の役に立つのか分からなかった色々な実験の使い道をあらためて考えるチャンスでもあります。 すこし昔までニューヨークのダウンタウンにあったOther Musicというレコードショップがありました。その名前は、道を挟んだ向かい側にあったタワーレコードに売っている音楽以外の「他の音楽」を扱うという意味から付けられていました。この授業ではその態度を引き継ぎ、「実験音楽」を、歴史上の閉じたジャンルではなく、そのつどの現在において「音楽」と呼ばれる営みを問い直し、「その他」の可能性を切り開く実践の開かれたネットワークとして考えます。そして自分たちの現在において別の展開を探るというきわめて実践的なスタンスから、みんなでじっさいに実験を繰り広げることで、これまで「(実験)音楽」と呼ばれてきた営みを問い直し、その他の可能性を探っていきます。 具体的にはzoomなどのオンライン・コミュニケーション・ツールを使いながら、既存の音楽(をモデルとした音楽)の再生・再現を試みるのではなく、zoomであればzoomでしか上演・鑑賞できない音楽を構想・制作・実演します。そのためには、オンライン・メディアのスペシフィシティを様々な角度から分析することはもちろん、メディアのスペシフィシティを問題化してきたこれまでの事例を再検討することも役に立つでしょう。 講義題目 授業の目標概要 本授業は、アート・デザイン領域において近年注目されるインタラクティブ表現や参加型の体験創造について、実践を通俳句ソニマージュ:世界を引き受ける/存在と向き合う 講義題目 授業の目標概要 「王」という文字にたった一点を付すだけで、字義全体が異なる「玉」の文字になる。物を作るとは本質的にこれと似ている。世界に極少の一点を付け加えることで、世界全体を転倒してしまう、そのような営為。芸術と学術の境を超えて、世界の感じ方考え方を諸君と共有する。「大」の字も一点付け加えれば「犬」となる。 私は長年 音楽教育の目的は 楽器や歌のうまい子供を作ることではなく 世界の聴きかたを感じ考えさせること 美術教育の目的は 絵やデザインのうまい子供を作ることではなく 世界の観かたを感じ考えさせること 体育教育の目的は スポーツや武道のうまい子供を作ることではなく 世界とのかかわりあいかたを感じ考えさせることにある と考えてきた。その観点から一芸術音楽家としてその方向での教育の制度設計と実際の授業展開を継続している。今回の新科目では、特段芸術に準備のない教養学部生が、芸術の視座をもって世界と向き合う入り口を、遠隔実習を中心に共に感じ考えることができればと考え、計画している。 具体的には「スマートフォン」を用いた<動画>による世界の切り取りと、その最低限の編集による<マルチメディアによる俳句>に類するものを、遠隔演習で検討できればと思っている。が機材的に無理があれば静止画+パワーポイントでも、なんでも構わない。これは、本学経済学部OBで日本銀行にも定年まで奉職された、俳人の金子兜太さん、あるいはやはり本学仏文科OBで東映動画などを経てアニメーション監督として活躍された、高畑勲さんと私とで考え、少しだけ試みhttps://www.youtube.com/watch?v=uvqi3sCYOqU ご逝去で中断していた内容を、コロナを機に補完、復活して諸君に提供したいという趣旨で考えている。 インタラクティブ表現実践 して学ぶことを目標とする。 本授業は座学とプログラミング等を通した実践を組み合わせながら進める。 具体的にはまず、インタラクティブアートの歴史やそれらを支える技術の動向について学び、具体的な事例についても教員やゲストの活動紹介を通して触れる。 また、インタラクティブ表現を制作するためのクリエイティブコーディング環境を整え、特に今年度はカメラ入力および画像処理を用いたインタラクションの基礎と制作方法について学ぶ。 本授業の後半の期間は主に、履修者自身によるインタラクティブ(作品)表現の提案を行い、フィードバックを受けながらコンセプトおよびプロトタイピングの実装を進める。最終的な成果はプレゼンテーションおよびデモンストレーションを通して発表する。 時間割コード 時間割コード 時間割コード 開講 授業科目名 文理融合ゼミナール(身体と芸術) 開講 授業科目名 文理融合ゼミナール(メディアと芸術) 開講 授業科目名 文理融合ゼミナール(メディアと芸術) 担当教員 伊東 乾 担当教員 中井 悠 担当教員 所属 情報学環・学際情報学府 所属 教養教育高度化機構 所属 情報学環・学際情報学府 火 6 曜限 曜限 曜限 対象 1年 文科 理科 2年 文科 理科 対象 対象

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