2021Sシラバス
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基礎科目 人文科学 時間割コード 30594 S 言語の認知科学 講義題目 授業の目標概要 人間言語は、心・脳に内在する「文法」という言語知識によって特徴づけられ、その言語知識を介して言語処理が実現されている。この意味で、言語学は認知科学の一分野なのである。本授業では、認知科学としての言語学の性質を確認した後で、音の文法(音韻論)、語の文法(形態論)、文の文法(統語論)、意味の文法(意味論)を対象として、言語知識(理論言語学)および人間の言語処理(心理・神経言語学)・機械の言語処理(自然言語処理)の観点から概観する。また、言語知識が、子供によってどのように獲得されるか(言語獲得)、人間においてどのように進化したか(言語進化)の議論を通して、言語の普遍性と多様性を探求する。 時間割コード 30557 S 今様のことば・心・民俗-『梁塵秘抄』の世界 講義題目 授業の目標概要 中世初期、庶民から天皇にまで愛された流行歌、今様。今様狂いの帝王後白河院は喉をつぶすまで今様を歌い続け、今様のプロの女性歌手である、傀儡子乙前を師と仰ぎ、歌詞集『梁塵秘抄』10冊と、芸論書『梁塵秘抄口伝集』10冊、計20冊に及ぶ書物にまとめました。 なぜ、これほどまでに今様は、後白河院をはじめ、当時の人々の心をとらえたのでしょうか。その一首一首の歌詞には、当時の人々の恋や信仰、流行などの習俗や、さまざまな職人の姿などなど、院政期という時代と人々が生き生きと映し出されています。そうした今様の言葉と歴史をひもときながら、そこから見えてくる当時の人々の心や習俗に迫っていきたいと思います。 時間割コード 30175 S 講義題目 文学理論から考える「ことばと文学」 授業の目標概要 文学作品は、ことばの諸機能を活用し、様々なレヴェルで複雑に組み上げられている構造物です。この授業では、文学とは何か、どのように読めばよいのかという大きなテーマを立てたうえで、ことばと文学が結ぶ関係について考察を進めたいと思います。前半では、文学理論と呼ばれるものを参照しつつ、ことば、語り手、物語の三つに注目して読む方法を学んでいきます。後半では、日本の現代文学から三つの短編小説を選び、作家や時代背景といった情報も踏まえ、実際に作品を分析してみます。文学研究の様々なメソッドを学ぶことを通じて、ことばと文学の関係について関心や理解を深めることを、この授業の目標とします。 時間割コード 30176 S 講義題目 心理学概論 授業の目標概要 ヒトや動物の心や行動を対象とする心理学は、その科学的測定の特殊さゆえ、誤った理解や理論が社会に広がることも多い。心理学は、人間の心と行動の理解を目指す歴史ある学問であるが、心理学における研究手法は、科学技術の発達とともに常に変容しつづけている。本講義では、これまでの心理学実験の例やそこから導きだされた理論を学ぶことにより、心理学の基礎を学術的に理解することを目標とする。 時間割コード 30558 S 講義題目 心理学概論 授業の目標概要 誰しも「心とはこういうものだ」という素朴な信念を持っているだろう。しかしそうした内省が,我々のものの見方の持つバイアス(歪み)の影響を逃れることは難しい。心理学とは科学的な手続きによってこのバイアスを回避し「心」の仕組みについて普遍性のある説明を与えることを目指す学問である。本講義ではまず「心理学の成り立ち」について触れ「心」を測定することの難しさと,その困難を先人たちがどのように乗り越えようとしてきたかを学ぶ。その上で,過去の研究から導かれる「人の心の基本的な仕組み及び働き」についてデモンストレーションや模擬実験を交えながら解説していく。単に現象や理論について知るだけなく,研究の手続きについても学ぶことで,心理学の可能性と現時点における限界の双方について考えることのできる講義を目指す。 開講 授業科目名 ことばと文学Ⅰ 開講 授業科目名 ことばと文学Ⅱ 開講 授業科目名 ことばと文学Ⅲ 開講 授業科目名 心理Ⅰ 開講 授業科目名 心理Ⅰ 担当教員 大関 洋平 担当教員 沖本 幸子 担当教員 村上 克尚 担当教員 四本 裕子 担当教員 田谷 修一郎 所属 英語 所属 国文・漢文学 所属 国文・漢文学 所属 心理・教育学 所属 心理・教育学 水 1 火 5 月 3 月 3 火 5 曜限 曜限 曜限 曜限 曜限 対象 1年 文科 2年 文科 対象 1年 文科 2年 文科 対象 1年 文科 2年 文科 対象 1年 文科 2年 文科 対象 1年 文科 2年 文科

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