1年 理一(15,25-26,28,34) 月 3 1年 理一(15,25-26,28,34) 月 3 時間割コード 時間割コード 総合科目 L 英語中級・上級 50097 A 講義題目 授業の目標概要 あなたの楽園はどこにありますか。日本人の楽園はどこにあるのでしょう。イギリス人の楽園は村にあります。「愛すべき農村」のイメージ。都会と違って恐ろしいことは何も起きない、知らない者が侵入してくることもない、皆が皆をよく知っていて、親密な人間関係のなかで、多少の悶着も厄介ごとも、すべてユーモアと笑顔と、ゆるいキリスト教的モラルで乗り越えられていく、そういう居心地のいい楽園。そこで繰り返される生産のサイクル。春、夏、収穫、冬。今年も、来年も、いつまでも。いつかこんな薄汚れた都会を離れて、緑に囲まれたコテージに住み、そういう「本当に確実なもの、本当に大切なもの」を手に入れるんだ。都会に寓居するイギリス人はそうやって、永遠の楽園としてのカントリーライフを夢見ている。 そういう「楽園」のイメージを、ヴィクトリア朝イギリスの画家、ヘレン・アリンガム (1848-1926)の水彩画が描いています。うっとりするような、はかない夢のような、イングランドの田園風景。今回、このクラスでテキストにするのは、そのアリンガムの絵をふんだんに掲載した、画集のようなエッセイ集のような、マーカス・ボーン・ヒューイッシュ (1843-1921) による1903年出版の本です。 120年も前の、ヴィクトリア朝の格調高い英文ですので、少々読みにくいと感じる方もおいでかもしれません。文体もそうですし、内容的にも古いので、ある程度はウェブ検索などで調べながら読んでいかないと、うまく読解することはできません。授業で行うのは、ですから、そういったこと、つまり、テキストの精読、ということになります。テキストをきちんと精読するためには作法があり、それはどんな文章であろうと変わりません―現代英語の気楽な読み物だろうと、ヴィクトリア朝イングランドの流麗な文体だろうと、千年前に書かれた古英語の断片だろうと、同じです。この「作法」を、まあ、お伝えしたい、そういう授業です。 50098 A 講義題目 授業の目標概要 英語の前置詞について言語学的に分析する授業です。教員が英米の TV ドラマ・映画・小説から採取した大量の実例(もちろん前置詞を含んだもの)を一つひとつ丁寧に観察して,「この英文を発するにあたって話し手が参照した知識はどのような知識か」を探求していきます。 目標は以下の通りです。 (1)洋書を読んだり英米のTVドラマ・映画を見たりしているときに「自分はこの前置詞をこういう風に使えるかな?」と自問する姿勢を身につける。 (2)(1)の疑問を持った上で,「この前置詞をこういう風に使えるようになるためにはどのような知識を持っていなければいけないか」と問う姿勢を身につける。 (3)(2)の問いに答えるために必要な言語学的(認知言語学的・認知文法的)な発想法と調査法を身につける 開講 授業科目名 (クラス指定セメスター型) 楽園はどこにある―Marcus B. Huish, Happy England as Painted by Helen Allingham, R.W.S. (1903) を読む 開講 授業科目名 (クラス指定セメスター型) 前置詞研究Ⅱ 英語中級 英語中級 担当教員 所属 堀越 庸一郎 英語 担当教員 所属 平沢 慎也 英語 曜限 曜限 対象 対象
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