1年 文科 理科 2年 文科 理科 時間割コード 全学自由研究ゼミナール 60236 A2 授業の目標概要 開講 講義題目 ジビエを通して獣害問題と向き合うA2 本自由研究ゼミは、従前のゼミと異なる「新型コロナ時代版」にリニューアルしてお届けします。 講義タイトルにはあえて「獣害問題」と書きました。 なぜ、野生動物と人との軋轢が増しているのでしょうか。 「オオカミを絶滅させてしまったからシカやイノシシが増えている。他所から捕食者オオカミを再導入すればこの問題は解決する」 という話を耳にすることがあります。 問題はそれほど単純ではないと思われます。 少なくとも、なぜ日本人はニホンオオカミを絶滅させてしまったのかということにはしっかりと向き合わなくてはならないでしょう。 ニホンオオカミと日本人との間に軋轢があり、その結果としてニホンオオカミを絶滅させることになったのであれば、他所から再導入するオオカミと私たちとの間に軋轢は生じないのかという素朴な疑問が付きまとうでしょう。 「伊豆に学ぶ」シリーズでは、現代人を取り巻く様々な関係が希薄であること、それがために諸処に自分と様々な対象物や対象事象との繋がりに実感が伴わないこと、皆が当事者意識を持てないことが問題をさらに深刻化させていることなど、重要な気付きを得られたと思います。 ゼミ中に得たその「感覚」も、そのまま放置すると、あっという間に風化してしまいます。それは実にもったいないことです。 本自由研究ゼミナールは、体験ゼミ「伊豆に学ぶ」とは少し違う角度から本件について考察を深めていきたいと考えています。違う角度とは何か?このゼミナールでは自律的に企画することにより、「伊豆に学ぶ」とは違った視点得て、発信することを通して深く考える力や行動する力を涵養してもらいたい。 この自由研究ゼミの目標は「獣害問題」の解決策を提案することではありません。 複雑な問題に対して簡単に「解」を出そうとするのではなく、複雑な問題とじっくりと向き合うことを目標とします。 答えが出ないことと向き合うことは、東大生がもっとも不得手とすることかもしれません。 大学入学試験では、正しい解を素早く出すことが求められるので、多くの東大生はその手のことは得意でしょう。 皆さんが社会に出てから向き合うことは、一筋縄では行かないことが多く、最短距離で正解に直行する思考方法はあまり役に立たないかも知れません。 答えが出せない複雑な問題は、うまく避けて通ればよいのでしょうか。 このゼミでは五月祭・駒場祭に「ジビエを通して獣害問題と向き合う」企画を打ち出します。 問題の本質が何であるのかを一緒に考えるきっかけを提供するのがこの企画の狙いです。 ※受講人数:10人 ※講義の目標:自主・自律に動けるようになること。様々な問題を他人ごとにしない気分を身に付けること。学園祭企画を立ち上げること。 ※講義:オンライン(Zoom)で隔週で1時間程度 ※学園祭に展示するポスター制作を一つの目標とする ※ガイダンスはオンライン(zoom)で行います。 ・参加希望者はizu.seminar(アットマーク@)gmail.comまで、氏名・学籍番号を知らせてください。 ・件名を「自由自主のジビエゼミ」としてください。 ・それぞれの回に申し込み締め切りを設定しています。遵守願います。 ・ZoomのURLはメールでお知らせします。 ①9/30(水) 20:00〜21:00(締め切り9/29 13時) ②10/3(土) 15:00〜16:00(締め切り10/2 13時) ③10/4(日) 15:00〜16:00(締め切り10/3 13時) 担当教員 鴨田 重裕 所属 農学部 曜限 単位 集中 1 対象
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