1年 文科 理科 2年 文科 理科 A 時間割コード 全学自由研究ゼミナール 51364 授業の目標概要 開講 講義題目 日本の経済戦略と 政策が果たす役割 〜政策の最前線で奮闘する現役官僚が語る〜 現在、新型コロナ感染症が医療のみならず私たちの生活や働き方、産業や経済など多方面に大きな影響を与えています。ひるがえって、この感染症が猛威を振るう前には、私たちは、比較的には「豊かで安心できる」社会に生きていると思ってたのではないでしょうか。しかしながら、日本における超少子高齢化、生産年齢人口の減少や財政赤字、グローバルにはエネルギーや温暖化をめぐる問題、米中の対立の先鋭化、中東などにおける民族や宗教の対立をはじめとする世界の不安定化等日本を取り巻く環境はめまぐるしく変化しています。このような環境下、これまで享受してきた「豊かさ」や「安心」は、もはや自明なものではありません。他方で、AI、バイオテクノロジー、新素材、量子コンピュータなどの新技術は、私たちの社会や生活を大きく変える可能性を秘めています。「豊かさ」や「安心」を持続可能にしながら、「今までなかった価値」を生み出していくためには、社会と経済の「仕組み」を不断に見直し、世界の目まぐるしい変化の最先端に適応し続けることが求められます。 本講義では、このような激動する社会において、政策立案の最前線で日々奮闘している経済産業省、財務省及び金融庁の現役官僚をゲストスピーカーとして招きます。それぞれが担当する政策分野について、①激動する国際社会の動向、②その変化が私たちの社会・経済に与える影響やその変化の意義、③これらを踏まえた日本経済の再生に向けた戦略、④政策が果たす役割を語るとともに質問に答え、また学生の皆さんとディスカッションしていただきます。産業政策、財政政策、金融政策、通商政策、資源エネルギー政策、環境政策など、新型コロナ感染症が政策の様々な分野に及ぼす影響のみならず私たちの社会・経済のあり方に深く関わる政策をテーマとしてとりあげる予定です。 本講義を通じ、以下の3点を身につけていただくことができると考えています。 1)メディアでは時として報道されない、世界規模の構造変化の真の姿 2)学際的な視点から、社会・経済の諸問題を分析すること 3)日本経済の再生戦略と、それを実現するために政策が果たす役割 文系・理系を問わず、次代の日本を担う学生の皆さんの幅広い参加を期待しています。 担当教員 坂田 一郎、芳川 恒志 所属 公共政策大学院 金 4 曜限 単位 2 対象
元のページ ../index.html#217