2020Aシラバス
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1年 文科 理科 2年 文科 理科 月 1 1年 文科 理科 2年 文科 理科 水 5 時間割コード 時間割コード 総合科目 D(人間・環境) 60218 A2 講義題目 授業の目標概要 人口爆発に伴う食糧需要、農業を取り巻く環境の悪化と自然資本の枯渇、穀物を巡る食糧需要とエネルギー需要の競合、経済のグローバル化に伴って深刻化する世界農業の構造的問題など、今日の農業は、かつてなかったほど多くの問題を抱えている。本講義では農業の生態学的な原理を踏まえつつ、世界の農業システムはいかなる座標軸の上で多様化してきたか、そこで展開してきた技術発展の必然性とは何か、食料供給網(フードサプライチェーン)の発達は農業をどのように変えてきたか、今日の農業が将来の世界人口を扶養できるか、といった問題を論じた上で、あらためてアジア稲作の持つ意味を考えてみたい。 51340 A 講義題目 授業の目標概要 世界の森林が危機的な状況にあり、植林によって環境問題に貢献していることをアピールする企業のCMがTVや新聞に頻繁に流されている。その一方で、日本の国土の68.5%は森林に覆われている。日本は世界有数の森林大国であり、森林は日本最大の「地主」である。さて、皆さんは、このような広大な面積をもつ森林の実態を、どれだけ知っているだろうか。 高校までの生物や地理で、生き物としての樹木や森林に生息する動物、世界の森林の分布などを勉強した人は多いだろう。しかし森林の全体像を知るためには、森林内で何が起きているかを知る自然科学や、森林を取り扱うための技術といった「理系的アプローチ」だけでなく、森林の歴史、経済・経営、法制度、行政・財政といった「森林と人とのかかわり」=「文系的アプローチ」の両方をあわせて学ぶことが不可欠である。その意味で、森林は、東京大学前期課程の総合科目で学ぶ対象として最もふさわしい対象の一つである。 森林を学ぶための場として、東京大学は、北海道、東京、千葉、埼玉、山梨、静岡、愛知の7県に、山手線の内側の面積の5倍以上の面積の森林を演習林として保有しており、その面積は、東京大学の全キャンパス面積の98%を占めている。 本講義は、東京大学を卒業して社会で活躍する皆さんが教養として知っておくべき「森林の基礎の基礎」についてのオンライン講義と、千葉県および山梨県に位置する演習林で開講する日帰りのフィールドワーク(現地講義)をあわせて行うことで、森林を机上での学習と実体験により総合的に理解することを目的として開講する。フィールドワークでは、現場に常駐して教育研究を行っている教員の指導のもと、森林の現物に触れるとともに、教員と学生のディスカッションを行う。 ※受講人数には制限があります。受講希望者が制限人数を上回った場合はセレクションを行います。 ※オンラインでの講義と、日帰りのフィールドワークを行います。フィールドワークは以下の2つから1つを選んで参加します。2つにはそれぞれ定員がありますので希望の場所に行けるとは限りません。また、もし空きがあれば、複数のフィールドワークに参加することもできます。 1.テーマ:森の最終形 場所:千葉演習林(千葉県鴨川市) 日程:12月12日(土)または13日(日) ※同じ内容です。どちらか一方に参加ください。 定員:各15名 2日間合計30名 2.テーマ:森と癒し 場所:富士癒しの森研究所(山梨県山中湖村) 日程:12月26日(土)または27日(日) ※同じ内容です。どちらか一方に参加ください。 定員:各10名、2日間合計20名 開講 授業科目名 食糧と環境 開講 授業科目名 森林環境資源学 農業生産学概論 森の最終形、森と癒し 担当教員 根本 圭介 担当教員 蔵治 光一郎 所属 曜限 農学部 所属 曜限 農学部 対象 対象

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