木 2 初年次ゼミナール理科 31516 授業の目標・概要 日本は陸地面積の約3分の2が森林に覆われた自然の豊かな国である.しかしながら,100年前には荒廃山地が広がっていた.明治政府による施策と,先人たちの努力によって山に緑が回復したのである.今後は,気候変動や人口減少,技術革新等に対応した新たなグランドデザインが必要である.本ゼミナールでは,100年後の国土をデザインするためにこれから必要となる研究や技術開発について考えたい.まず,空中写真や衛星画像などを用いて,森林や国土の変遷や多様性を実際に確認する.併せて,写真測量の原理や,その発展形である最新の画像解析技術についても学ぶ.次に,森林の多面的機能に基づきグループごとにテーマを設定して論文のレビューを行い,森林に関わる今後の重要な研究課題や研究の方向性について討議し,発表する.そのうえで,100年後の国土のあり方について総合的に討論を行い,ゼミナールのまとめとする. (授業の目標) ・研究課題における問題点を文献に基づき把握する. ・異なる学問分野を融合することの意義を知る. ・成果をとりまとめて発表し,コメントに応じて修正するというプロセスを経験する. 初年次ゼミナール理科の評価方法によって評価します. 成績評価方法 授業のキーワード 森林科学、森林の多面的機能、国土の変遷、論文講読+問題発見、プレゼンテーション 次の教科書を使用する。/Will use the following textbook 教科書 書名 著者(訳者) 東京大学教養教育高度化機構初年次教育部門・増田建・坂口菊恵編 出版社 ガイダンス 第1回授業日に行う。ガイダンス教室については掲示板等で告知する。 31530 授業の目標・概要 水 = H2Oは我々にとっても最も身近でかつ不可欠な物質です。水はその極めて単純な分子構造にもかかわらず、様々な特異な性質が知られています。これらの水の特異な性質な何に由来しているのでしょうか?また、水は我々生命にとって必須の物質だと考えられていますが、なぜなのでしょうか?水がないとどのようなことが起こり、水の代わりとなる別の物質はないのでしょうか。溶媒としての水の特異性の一つに疎水効果と呼ばれる現象がありますが、なぜそのようなことが起こるのでしょうか。また、疎水効果に相当する現象は、水以外の溶媒では起こらないのでしょうか。このように、水を取り巻く様々な現象を考えてみたいと思います。特に本講義では水中で自発的に集合化する立方体形の分子集合体である「ナノキューブ」という分子を題材に、これらの問題について考えます。また、講義の後半では「ナノキューブ」の形成の原理に基づいて、受講生が新しい分子のデザインにも挑戦します。 初年次ゼミナール理科の評価方法によって評価します。 次の教科書を使用する。/Will use the following textbook 書名 著者(訳者) 東京大学教養教育高度化機構初年次教育部門・増田建・坂口菊恵編 出版社 第1回授業日に行う。ガイダンス教室については掲示板等で告知する。 31533 授業の目標・概要 (授業の概要) 成績評価方法 授業のキーワード 水、化学、疎水効果、分子自己集合、ファンデルワールス力 教科書 ガイダンス 成績評価方法 授業のキーワード 問題発見・解決型、生物/生理学・神経科学、ホルモン、神経、内分泌、グループワーク 教科書 ガイダンス わたしたちの複雑な生命活動は、多種多様なホルモンが、環境変化に応じて、適切に血液中へ分泌されることによって調節されています。この多種多様なホルモンは、ごく微量で驚くべき作用をします。例えば、「恋」や「食欲」、そして「睡眠」もこのホルモンによって調節されます。 本ゼミナールでは、ホルモンの生理作用やその生理作用を利用した先端医療への応用の可能性、そして生命倫理に関する課題について、各グループ内で討議を行い、その中で、仮説を設定し、そして結論を導き出し、その内容をゼミナール時間中にプレゼンテーションします。これらを通して、仮説から結論に至るまでの科学的な思考における基礎的な能力の習得を目指します。 (授業の目標) ・研究課題における目的や問題点を認識し、その解決のための手段を考えるという活動を行います。 ・仮説をたて、結論に至るまでに必要な科学的プロセスを考え、行動します。 ・自分の考えを、分かりやすく他人に伝え、情報を共有することで新たなアイデアや知見を得るための、コミュニケーション能力の基礎を身につけます。 初年次ゼミナール理科の評価方法によって評価します。 次の教科書を使用する。/Will use the following textbook 知識ゼロからの東大講義 そうだったのか!ヒトの生物学 書名 著者(訳者) 坪井貴司 丸善出版 出版社 ISBN 9784621304518 第1回授業日に行う。ガイダンス教室については掲示板等で告知する。 科学の技法:アクティブラーニングで学ぶ初年次ゼミナール理科 東京大学出版会 科学の技法:アクティブラーニングで学ぶ初年次ゼミナール理科 東京大学出版会 K303 K501 K401 木 2 100年後の日本の国土を考える 木 2 液体としての水の特異性について考える ホルモンからヒトの行動を考える 堀田 紀文 平岡 秀一 坪井 貴司 農学部 化学部会 生物部会
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