初年次ゼミナール理科 31512 授業の目標・概要 【授業の概要】 31513 授業の目標・概要 プラスチックは石油から合成され、熱により様々な形に成形加工でき、軽くて、丈夫で長持ちし、人類の生活を劇的に快適にした20世紀の最大の産物であるといっても過言ではありません。しかし現在、プラスチックの焼却に伴う二酸化炭素排出による地球温暖化問題、石油資源の枯渇、海洋マイクロプラスチックなどの環境破壊および生態系への影響などが世界規模の解決すべき課題となっています。本初年次ゼミでは、前半部分で、プラスチックの環境への影響とその解決について、「生分解性プラスチック」と「バイオマスプラスチック」の観点から一緒に考えます。 後半では、プラスチックと同様に、石油から製造され、製品の利用には欠かせない接着剤を取り上げ、接着剤と環境を主要テーマとして、低炭素社会とバイオマス利用の観点から一緒に考えます。接着の技術は紀元前のエジプトから利用されています。しかし、その現象は未だに科学的に解明されていません。接着することはわかっても、接着のメカニズムはわかっていないのです。 地球上で植物によって固定される炭素は、エネルギー化してCO2として排出されても問題はないはずです。しかし、その炭素をより長く固定化することで、二酸化炭素の増加は食い止めることができると考えることもできます。粘接着現象を解明することにより、炭素の固定化にいかに貢献できるかを一緒に考えます。 初年次ゼミナール理科の評価方法によって評価します。 環境保全 プリントを配布する。/Will distribute handouts 第1回授業日に行う。ガイダンス教室については掲示板等で告知する。 31552 成績評価方法 授業のキーワード 問題発見・解決型、生命科学、ゲノム、プレゼンテーション、論文検索、グループ討論 教科書 ガイダンス 成績評価方法 授業のキーワード 授業のタイプ「問題発見・解決型」、ポリマー(高分子)、生分解性プラスチック、バイオマスプラスチック、接着剤、教科書 ガイダンス 授業の目標・概要 (概要) 成績評価方法 授業のキーワード 問題発見・解決型、地球惑星科学/地球惑星科学、デジタル地球データ、プレートテクトニクス、地震・火山、地球・惑教科書 ガイダンス 生物の持つすべての遺伝情報をまとめて「ゲノム(genome)」と呼びます。我々は、このゲノムを解読し、利用することで多くの恩恵を受けてきました。実際、最新のニューストピックにも、ゲノム編集、メタゲノム解析、ゲノム医療、ゲノム育種など、「ゲノム」をキーワードとしたものが多く並んでいます。しかし、具体的なイメージがわかないのが現状だと思います。本ゼミナールでは、最新のニューストピックを、その学術基盤(原著論文)にまで掘り下げて理解していきます。さらに、最新のゲノム研究成果の社会実装の可能性を議論します。 【授業の目標】 ・グループワークを通して、コミニュケーションスキルを身につける。 ・学術論文を検索する手法を身につける。 ・プレゼンテーション技術の基礎を身につける。 初年次ゼミナール理科の評価方法によって評価します。 教科書は使用しない。/Will not use textbook 第1回授業日に行う。ガイダンス教室については掲示板等で告知する。 今から約100年前, Alfred Wegener は,世界地図の上で大西洋を挟んだアフリカ・南アメリカ大陸両海岸線の類似した形を見て,大陸移動のアイデアを思いつきました.このアイデアは,当初,大陸を移動させる駆動力について明確な説明ができず,地球科学界では忘れ去られてしまいます.しかし,1950年代以降,地球科学上の新しい証拠によって再評価され,プレートテクトニクス理論へと確立されました.その間にも,地形や地震・火山の分布の特徴や規則性から,地球のダイナミクスや歴史について様々な発見がされています. 現在、私たちは,Wegener の時代とは比較にならない膨大な地球情報や,それを視たり手を加える便利なツールを手にしています.人工衛星や調査船による地形・3次元地下構造探査,掘削による地下物質・状態の直接観察,海底ケーブルによる地震・地殻変動モニタリング,等により,地球の表面や内部が「どのようになっているか」は,ずいぶんと詳しく分かってきました.一方で、「なぜそのようになっているか」については,多くの問題が残されています.例えば,海溝型地震・津波が超巨大になる要素は何か,地球磁場ななぜ逆転するのか,生物大量絶滅はなぜ起きたのか,などの根源的な問題はまだ理解されていません. 深海底は大半のプレート境界がある活動的な場所であり,また,新しいタイプの極小海底火山などの「発見」や,地殻とマントルの境界面がどこにあるのか,といった探索の要素が未だ残されています.残された秘境といっていいでしょう. 本ゼミナールでは,最新のデジタル地球データを駆使して,皆さんにあまりなじみのない世界の海底の姿を観察し,その特徴が語る地球の歴史や未来の姿を描き出します.新しい規則性の発見や,斬新な仮説がこのゼミナールから生まれることを期待します. (目標) ○ 「どのようになっているか」を知るため,情報を収集・分析するスキルを身につける. ○ 「なぜそのようになっているか」という問題意識を持ち,解決に向けて取り組む姿勢を身につける. ○ グループで問題設定,情報共有,議論を行い,考えをまとめるグループワークを経験する. 初年次ゼミナール理科の評価方法によって評価します。 星の進化 教科書は使用しない。/Will not use textbook 第1回授業日に行う。ガイダンス教室については掲示板等で告知する。 K501 K301 E39教室 水 4 水 4 水 4 プラスチックと人類の共存を考える 世界の海底物理・地質情報から プレートテクトニクスを"視る" ゲノムで何ができるか? 杉浦 幸二 岩田 忠久 清水 久芳 農学部 農学部 地震研究所
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