初年次ゼミナール文科 31780 水 3 授業の目標・概要 【共通目標】 31781 水 3 授業の目標・概要 【共通目標】 大学では「問い」の「答え」を探求する前にまず「問い」自体を自分で見つける必要があるという点を理解し、学ぶ姿勢の根本的な転換を目指す。授業を通じて「問い」の立て方、「理論」についての考え方、「研究方法」の設定の仕方、学術資料の収集の仕方、議論の根拠の導き方、論述の組み立て方などのアカデミックスキルに触れ、それらを習得する。また、自分が取り組む「問い」が学術的・社会的に意義のある「問い」であることを主張する必要性を理解する。 「問い」の「答え」を導くに当たって必要な、先行研究の理解とオリジナリティの主張の方法(剽窃の防止を含む)、議論と根拠の関係などといったより基礎的な作法および図書館などの研究リソースの利用方法を、第2回目の合同授業で学ぶ。 【この授業の目標・概要】入学おめでとう。新たな学びに胸ふくらませているときに、もうおさらばしたはずの高校の授業、それも漢文のを思い出してみようだなんて、なんと無粋なと思うだろうが、それは大学で学ぶ姿勢と技法を身につけるこの授業の、一つの出発点を示したにすぎない。別に漢文の授業をするわけではないので、安心して選択してもらいたい。 高校には国語という教科があり、大学には文学部というところがある。両者はなんとなく似ているようであり、文学部(あるいは教養学部の関連領域)には、高校で国語が好きだったという理由で進学する人も多いようだ。結構である。ただ、大学まで来て高校と同じことをするのも芸のない話だし、一方で進学してから「思ってたのと違う」というようなことは、できれば避けたい。 まずは、高校でほとんど誰もが習ったであろう『史記』の「四面楚歌」の話を思い出してみよう。それについて文学研究者が書いた論文を読みながら、研究という行為を追体験することが第一の目標である。そして、そこから得た問題について自ら資料を集めて考え―それは既に研究に一歩足を踏み入れたことになる―文章にまとめることが、第二の目標になる。さらに、それを受講者相互で批評することを行いたい。教員に教えられるのでなく、自ら学ぶこと、相互に学び合うことを、態度として身につけてほしいと願うからで、それが第三の、究極の目標である。 【学術分野】国文・漢文学 【授業形態】ディシプリン型と文献批評型の折衷。学生各自のテーマの立て方によって、がっつり漢文に取り組むことも、ひろく文学、言語、漢文教育などの諸問題に重点を置いて考えることも可能である。 出席、報告および議論への貢献等の平常点と小論文とで判断する。 教科書は使用しない。/Will not use textbook その他 授業ではじめに使う資料はこちらで用意するので、高校の教科書を処分してしまった人も履修には全く問題ない。 第1回授業日に行う。ガイダンス教室については掲示板等で告知する。 成績評価方法 授業のキーワード 漢文、文学、言語、教育、中国、日本 教科書 ガイダンス 大学では「問い」の「答え」を探求する前にまず「問い」自体を自分で見つける必要があるという点を理解し、学ぶ姿勢の根本的な転換を目指す。授業を通じて「問い」の立て方、「理論」についての考え方、「研究方法」の設定の仕方、学術資料の収集の仕方、議論の根拠の導き方、論述の組み立て方などのアカデミックスキルに触れ、それらを習得する。また、自分が取り組む「問い」が学術的・社会的に意義のある「問い」であることを主張する必要性を理解する。 「問い」の「答え」を導くに当たって必要な、先行研究の理解とオリジナリティの主張の方法(剽窃の防止を含む)、議論と根拠の関係などといったより基礎的な作法および図書館などの研究リソースの利用方法を、第2回目の合同授業で学ぶ。 【この授業の目標・概要】 小説や詩などの文学テクストを対象とする文章はつまるところ感想文にすぎない、と揶揄されることがしばしばある。そういった声に対して、感想文で何が悪い、と開き直ることもできるだろうが、大学生たるもの、自身の感想を大切にしながら、文学テクストを学術的に論じる能力を養い、揶揄、批判、無理解をはね返す強さを身につけて欲しいとも思う。 さて、文学テクストを学術的に論じる(書く)ためには、テクストを学術的に分析する(読む)ことができなくてはならない。そこで本演習では、文学テクストを分析し論じるための基本的な技法やアプローチ方法を学び、感想文を脱却した文学論を執筆する力を実践的に習得していくことを目標としたい。テクストとしては日本近代文学、担当教員が専門とするフランス近現代文学、そのほか世界の文学から、だれもが知るような有名作品、重要作品を取り上げる予定。履修者には、課題となるテクストを読むだけでなく、グループワーク、調査、報告、発表などを通じて、積極的に授業に参加する姿勢を期待したい。 【学術分野】文学 【授業形態】ディシプリン型・文献批評型 出席、報告および議論への貢献等の平常点と小論文とで判断する。 教科書は使用しない。/Will not use textbook 第1回授業日に行う。ガイダンス教室については掲示板等で告知する。 成績評価方法 授業のキーワード 文学 テクスト分析 教科書 ガイダンス 158教室 K301 もう受けることのない高校の漢文の 授業を、もう一度だけ思い出してみよう 文学テクスト分析 谷口 洋 谷本 道昭 教養教育高度化機構 教養教育高度化機構
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