2020Sシラバス
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―朱熹「大学章句序」を読む― 初年次ゼミナール文科 31453 金 3 授業の目標・概要 【共通目標】 31771 金 3 授業の目標・概要 【共通目標】 大学では「問い」の「答え」を探求する前にまず「問い」自体を自分で見つける必要があるという点を理解し、学ぶ姿勢の根本的な転換を目指す。授業を通じて「問い」の立て方、「理論」についての考え方、「研究方法」の設定の仕方、学術資料の収集の仕方、議論の根拠の導き方、論述の組み立て方などのアカデミックスキルに触れ、それらを習得する。また、自分が取り組む「問い」が学術的・社会的に意義のある「問い」であることを主張する必要性を理解する。 「問い」の「答え」を導くに当たって必要な、先行研究の理解とオリジナリティの主張の方法(剽窃の防止を含む)、議論と根拠の関係などといったより基礎的な作法および図書館などの研究リソースの利用方法を、第2回目の合同授業で学ぶ。 【この授業の目標・概要】真実を知りたい。しかし、わからない。それは情報が不足しているからか。それとも、そもそも真実が一つではないからなのか。世の中はわからないことだらけだ。その中で、どうすれば真実に迫り、様々な社会事象を説明し、人を納得させることができるのか。学者たちは、どのように説明してきたのか。批判的に検討してみよう。そして、自分で説明してみよう。何を説明すればよいのか? それを考える力を養わねば。頭を絞ろう。面白くかつ大事な問いを考え出すこと。そしてさらに頭を絞って、明快な議論を展開し、読者を答えに導くこと。それがこの授業の目標だ。テーマは、現代中国政治。 【学術分野】政治、国際関係 【授業形態】ディシプリン型 フィールド型 文献批評型 出席、報告および議論への貢献等の平常点と小論文とで判断する。 授業中に指示をする。/Will specify at class time 第1回授業日に行う。ガイダンス教室については掲示板等で告知する。 成績評価方法 授業のキーワード 政治学、地域研究、現代中国、先行研究 教科書 ガイダンス 大学では「問い」の「答え」を探求する前にまず「問い」自体を自分で見つける必要があるという点を理解し、学ぶ姿勢の根本的な転換を目指す。授業を通じて「問い」の立て方、「理論」についての考え方、「研究方法」の設定の仕方、学術資料の収集の仕方、議論の根拠の導き方、論述の組み立て方などのアカデミックスキルに触れ、それらを習得する。また、自分が取り組む「問い」が学術的・社会的に意義のある「問い」であることを主張する必要性を理解する。 「問い」の「答え」を導くに当たって必要な、先行研究の理解とオリジナリティの主張の方法(剽窃の防止を含む)、議論と根拠の関係などといったより基礎的な作法および図書館などの研究リソースの利用方法を、第2回目の合同授業で学ぶ。 【この授業の目標・概要】 朱熹「大学章句序」を室鳩巣『大学章句新疏』に従い、熟読玩味することで、朱子学の思考の型を理解することを目指します(漢文テクストを漢文の注で読みます)。高校の教科書などの朱子学の説明からは、古めかしい抑圧的な思想といった印象しか持てないかもしれません。しかし、朱熹らの著作を実際に読んでみると、朱子学が、数百年にわたって東アジアの多くの知識人を魅了するだけの力を持った強靭な思想であることが見えてきます。朱子学の議論は、現代日本社会の一般的な思考とかけ離れていることも少なくないので、この授業を通じて、未知の秩序を有する不思議な異世界に迷い込むような経験ができるのではないかと思います。 返り点・送り仮名のついた江戸時代の版本を用いて、中国語による直読ではなく、訓読で読んでいきます。漢文で書かれた注釈にしたがい、漢文を訳読してもらい、各回の報告担当者の解釈の是非を議論します。注釈者の問題関心を内在的に把握できているかが問われます。 朱子学は、近世東アジアの知識人の共通の教養となっているので、思想だけでなく、文学や歴史に関心のある人にとっても得る所は大きいでしょう。 【学術分野】国文・漢文学 【授業形態】文献批評型 出席、報告および議論への貢献等の平常点と小論文とで判断する。 教科書は使用しない。/Will not use textbook 第1回授業日に行う。ガイダンス教室については掲示板等で告知する。 成績評価方法 授業のキーワード 思想史、朱子学、日本思想、中国思想 教科書 ガイダンス ―—如何に真実に迫るか―― 115教室 116教室 現代中国政治 近世東アジア思想入門 高原 明生 高山 大毅 法学部 教養教育高度化機構

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