2020Sシラバス
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初年次ゼミナール文科 31766 木 3 授業の目標・概要 【共通目標】 大学では「問い」の「答え」を探求する前にまず「問い」自体を自分で見つける必要があるという点を理解し、学ぶ姿勢の根本的な転換を目指す。授業を通じて「問い」の立て方、「理論」についての考え方、「研究方法」の設定の仕方、学術資料の収集の仕方、議論の根拠の導き方、論述の組み立て方などのアカデミックスキルに触れ、それらを習得する。また、自分が取り組む「問い」が学術的・社会的に意義のある「問い」であることを主張する必要性を理解する。 「問い」の「答え」を導くに当たって必要な、先行研究の理解とオリジナリティの主張の方法(剽窃の防止を含む)、議論と根拠の関係などといったより基礎的な作法および図書館などの研究リソースの利用方法を、第2回目の合同授業で学ぶ。 【この授業の目標・概要】 古くから第七芸術-建築、彫刻、絵画、音楽、詩、舞踊に次ぐ芸術-と称されてきた映画は、実際、その誕生直後から先行する諸芸術と緊密に結びついてきただけでなく、新興芸術として、既存の技芸や新たな技術を貪欲に丸呑みしていくことで発展してきたといえる。今日の映画・映像表現を見れば、そこにいかに豊かで雑多な情報・記号が含み込まれているかを誰もが直感的に体感することができるだろうが、画面上ですべてを人工的に生成することのできる時代であればこそ、映画・映像がどのように構成されているのかを論理的、理知的に捉える能力を養う必要があるように思える。そのためには一度すべてを忘れ去り、原点に立ち返るほかない。 本演習では、まず、1895年のリュミエール兄弟による映画発明の時点、さらには映画発明以前の映画前史の時代にまで遡り、映画と諸芸術の関係をその起源から捉え、理解していく。その後は、メリエスによる初期SF、エミール・コールによる初期アニメーションから、無声映画の古典までを取り上げ、映画と諸芸術の関係の発展を追う。履修者がある程度の映画史的常識を身につけることができたら、現代まで視野を広げ、グループワーク、ディスカッションなどを行いつつ、映画と諸芸術の関係について、教室全体でより自由に議論を深めていくこととしたい。 【学術分野】映画・映像文化論 比較芸術論 【授業形態】ディシプリン型・フィールド型 出席、報告および議論への貢献等の平常点と小論文とで判断する。 教科書は使用しない。/Will not use textbook 書名 著者(訳者) アンドレ・バザン 出版社 ISBN 第1回授業日に行う。ガイダンス教室については掲示板等で告知する。 成績評価方法 授業のキーワード 映画 映像文化論 比較芸術論 教科書 ガイダンス 31767 木 3 授業の目標・概要 【共通目標】 大学では「問い」の「答え」を探求する前にまず「問い」自体を自分で見つける必要があるという点を理解し、学ぶ姿勢の根本的な転換を目指す。授業を通じて「問い」の立て方、「理論」についての考え方、「研究方法」の設定の仕方、学術資料の収集の仕方、議論の根拠の導き方、論述の組み立て方などのアカデミックスキルに触れ、それらを習得する。また、自分が取り組む「問い」が学術的・社会的に意義のある「問い」であることを主張する必要性を理解する。 「問い」の「答え」を導くに当たって必要な、先行研究の理解とオリジナリティの主張の方法(剽窃の防止を含む)、議論と根拠の関係などといったより基礎的な作法および図書館などの研究リソースの利用方法を、第2回目の合同授業で学ぶ。 【この授業の目標・概要】 武力のせいで平和がこわれることもある一方で、武力によって平和がつくられることもある。このすっきりとは割り切れないディレンマこそ、戦争と平和の学問として出発した国際政治学が抱え続けてきた最も大きな難問の一つといってよい。そして、このようなディレンマは、国際政治の至るところにみつけることができる。 この授業では、国際政治学の一分野である広義の「平和構築」に焦点を当て、そこにみられるディレンマの分析を通して、国際政治の構造自体を理解することを目指す。具体的には、平和な状態の回復を目指す政策(人道的介入、対テロ武力行使、人道支援、仲介など)、維持を目指す政策(平和維持活動など)、定着を目指す政策(狭義の平和構築活動=国家建設、国際刑事裁判、和解など)を扱う。 履修者が学期末に到達することを期待される目標は、以下の6点である。 ①平和構築に関する専門的な文献の意義や問題点を指摘することができる(課題文献の輪読で訓練⇒小論文に活かす) ②平和構築に関する資料や文献を自ら適切に収集することができる(紛争ケースブック作成で訓練⇒小論文に活かす) ③懐疑的な読者の存在を常に意識して、予想される反論にあらかじめ応答することができる(ディベートで訓練⇒小論文に活かす) ④平和構築のあらゆる段階に存在するディレンマについて、何が問題かを事例を挙げて説明することができる(すべての回で訓練⇒小論文に活かす)。 ⑤平和構築のあらゆる段階に存在するディレンマについて、それが生じる原因を事例を挙げて説明することができる(すべての回で訓練⇒小論文に活かす)。 ⑥平和構築のあらゆる段階に存在するディレンマについて、それを管理したり解決したりする方法を事例を挙げて説明することができる(すべての回で訓練⇒小論文に活かす)。 【学術分野】国際関係 【授業形態】ディシプリン型 出席、報告および議論への貢献等の平常点と小論文とで判断する。 教科書は使用しない。/Will not use textbook 第1回授業日に行う。ガイダンス教室については掲示板等で告知する。 成績評価方法 授業のキーワード 平和構築、国際政治、ディレンマ、紛争ケースブック 、ディベート 、実証 教科書 ガイダンス 『映画とは何か』上巻 岩波書店・岩波文庫 ISBN-10: 4003357817 K301 KALS 映画と諸芸術 ディレンマとつきあう平和構築 谷本 道昭 教養教育高度化機構 中村 長史 教養教育高度化機構

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