1年 文科 理科 2年 文科 理科 全学体験ゼミナール 31662 S 授業の目標概要 ■全学体験ゼミナールを履修する場合は、必ずUTASでシラバスを参照し、本冊子には掲載されていない詳細な授業内容等を確認したうえで、履修登録を行ってください。 日本は国土面積の約7割を森林が占めており,その広大な森林の4割にあたるおよそ1,000万ヘクタールは,人の手で造り管理している森林(人工林)である。戦後の木材需要増を背景に,木材生産を目的としたスギ・ヒノキ中心の森林造成が各地で進められたものの,その後の輸入木材の増加に伴い,木材生産を生業とした林業は衰退していった。そして林業の衰退とともに,スギ・ヒノキの森林には人手がかけられなくなり,森林を健全に保ち良質な木材を生産するための管理(間伐を中心とした育林)が放棄されるようになった。放棄され荒廃した森林は豪雨時の土砂災害の増加や水源涵養機能の低下につながっている。 一方,木材生産目的の人工林と比べると事例は少なく面積も小さいものの,従来,自然環境保全やレクリエーションを目的とした森林造成も行われてきた。森林は,安らぎや癒しの効果をもつ空間であるためレクリエーションや保健休養の場として機能し,また森林の景観(ランドスケープ)は行楽,芸術や文化の創造・継承の対象であり,時に国家や都市のシンボルとしての役割が付与され,それらのアイデンティティー形成にも寄与してきた。林業の衰退した昨今,こうした木材生産とは異なる目的で造成された森林も注目を集めている。 本講座では,造成目的の異なる森林や森林関連施設を訪れ,造成の背景や造成後の管理方法を学ぶ。またスギ・ヒノキからなる典型的な木材生産目的の森林へ立ち入り,地域住民とともに樹木や植生の調査を体験する。こうして様々な森林の現状や管理方法を学習,体験し,人の手で造り管理する森林への見識を深め,今後の望ましい森林造成や管理のあり方について考える。 ※このゼミは4月6日(月)6限(18:45~)に駒場キャンパス1313教室にて行われる農学部全学体験ゼミナール合同説明会への参加を予定しています。 駒場の講義と2回の現地講義への出席態度(現地講義への出席は必須とする)と、レポートによって評価する。 教科書は使用しない。/Will not use textbook 第一回授業日に行う。/Will conduct guidance at first time 2020年04月17日6限/6th Period1号館114教室 評価方法 教科書 ガイダンス 2.0 時間割コード 開講 人の手で造り管理する森林-林業・風景計画の視点から 講義題目 担当教員 所属 石橋 整司 佐藤 貴紀 田中 延亮 水内 佑輔 農学部 集中 曜限 単位 教室 対象 シラバス参照
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