2020Sシラバス
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開講 1年 文科 理科 2年 文科 理科 全学自由研究ゼミナール 31719 S 授業の目標概要 評価方法 教科書 ガイダンス ●プログラムについて 『正解のない問いに、共に挑む』特別教育プログラムです。参加者の皆さんが今後、広く社会一般で活用し得る「共創」の手法を「21 KOMCEE (理想の教育棟)」を舞台に、東京大学×博報堂ブランドデザインのコラボレーションにより学んでもらいます。全回、ワークショップ形式で行われ、現役の広告会社社員、ブランド・コンサルタントがプログラム・デザインおよびファシリテーションを担当します。本プログラムでは参加者の多様性を重視する目的により、参加学生と一定数の社会人参加者が一緒になってプロジェクトチームを結成し、チームでのアイデア創出を行ってもらうことを予定しています。本プログラムでは参加者の多様性を重視する目的により、参加学生と一定数の社会人参加者が一緒になってプロジェクトチームを結成し、チームでのアイデア創出を行ってもらうことを予定しています。【URL】http://www.bdstudio.komex.c.u-tokyo.ac.jp/ ●この授業について 今回のブランドデザインスタジオは、『「海」をブランドデザインする』をテーマに設定します。 経済学者・思想家のジャック・アタリは「いつの時代においても、経済、政治、軍事、社会、文化の分野で活躍するのは海と港を支配する者たちだ。ほとんどのイノベーションは、海上において、そして航海のためにつくられた」「人類史上の重要な出来事の舞台は常に海なのである」と述べています。 「海」は地表の約7割を占める広大な場であり、無数の生物が棲息し、また、水循環等により陸上の生物の生命も支える場所です。古来より漁業や交易など人間の経済活動の舞台となり、多くの神話や伝説、文学やエンターテインメント・コンテンツのテーマともなってきました。いっぽうで、台風や高潮、津波などの甚大な自然災害をもたらす存在でもあります。 現在、海について、漁業資源の破壊、ゴミの堆積、海水温と海面水位の上昇、海中酸素の減少と生物種の絶滅など、さまざまな問題が進行しています。前述のジャック・アタリは海を破壊する人類について「母親を殺せば自身も死んでしまうことがわかっていながらも、母親に少しずつ毒を盛る子」と例えて、警告を発しています。 海は、私たちの生活にとって身近な存在であり、海水浴や釣り、マリンスポーツで遊んだり海や海辺の景観を楽しんだりする方も多いでしょう。 ただし、日本全体で見ると、海水浴客は全国的に減少しており、日本生産性本部「レジャー白書」によれば、国内の海水浴客数はピークだった1985年の約3790万人から2016年には約730万人と約5分の1に減少。日本観光振興協会によると、2005年には1277あった海水浴場の数は、10年に1203、15年に1128、17年に1095と減少の一途をたどっています。日本財団が2017年に実施した意識調査では「海に親しみを感じる」と答えたのが50~60代は4割を超えたのに対し10~20代は3割弱にとどまるなど、若年層ほど海への愛着が薄れているとも指摘されています。 今回のブランドデザインスタジオは、「海」に関する新しいブランドを創り出すことをゴールに置きます。 参加いただく皆さんには、まず多様なリサーチや議論を通じて「海」というテーマを多面的に捉え直し、また生活者が「海」に対してどのような考えを気持ちを抱いているのか、どのように行動し生活の中で付き合っているのかを探索していただきます。その後、集めた情報を分析・統合し、テクノロジーの進化や社会の変化などの未来を見据えたうえで、「海」に関する新しい「ブランド」を創出していただきます。「ブランド」は、新たな商品やサービスなど自由に発想していただきます。「ブランド」の力で、海と生活者や世の中とのこれまでにない関わりを生み出していく。そんな新しい提案を世に問うていただきたいと思います。 本授業における最終成果物として、授業終了後に一般公開する形でプレゼンテーションをしていただく予定です。 全ての授業への参加を前提に、個人ワークの提出内容、グループワークへの貢献、最終プレゼンテーション内容により評価します。 教科書は使用しない。/Will not use textbook 特定日に行う。/Will conduct guidance at another time 2020年04月09日その他(「授業目標、概要」参照)/Others(Refer to "Course Objectives") 2.0 時間割コード ブランドデザインスタジオ22 『「海」をブランドデザインする』 講義題目 担当教員 所属 真船 文隆 宮澤 正憲 岡本 佳子 教養教育 高度化機構 曜限 単位 集中 教室 対象 シラバス参照

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