1年 文科 理科 51367 A1 森のエネルギーを使いこなす 2年 文科 理科 授業の目標概要 ■全学体験ゼミナールを履修する場合は、必ずUTASでシラバスを参照し、本冊子には掲載されていない詳細な授業内 全学体験ゼミナール 評価方法 教科書 ガイダンス 容等を確認したうえで、履修登録を行ってください。 本講義は森のエネルギーを体感すること、森林管理の観点からその流通・利用(森からエネルギーを取り出して家庭等で使うまで)における問題点について学ぶことの二点を目的とする。 わが国の森には莫大な利用可能エネルギーが眠っている。しかもそのエネルギーは森林の成長に伴って毎年増え続けている。我々は森のエネルギーを薪(まき)や炭、ペレットの形で取り出して採暖や炊事などに利用することができる。 木材の用途は大きく分けて住宅用材などの用材と炭や薪などの燃材に二分できる。一般に先進国では木材消費量に占める燃材の割合は低いが、わが国の燃材割合はここ数年急速に上昇し、欧米先進国の水準(10~16%)と同程度となっている。ただし、わが国の燃材利用は発電用途が中心で欧米先進国とは内容が異なる。森林資源の豊富なわが国には身の回りにおける燃材、すなわち森のエネルギー利用の増大する余地がある。 森のエネルギー利用の増大によって、現在手入れが不足しているとされる里山や人工林の回復も期待される。現時点での、田無および富士地域での森のエネルギー利用がどのように森林管理に関わっているのか、自身の目で確認してもらいたい。 講義の目的を達するため本講義では伐倒および植樹、薪割りや炭焼き、薪や炭を用いた炊事・ストーブ・暖炉を体験する。普段の電気や石油・ガスそしてエアコンを用いた食事・ストーブ・空調との違いを、五感を働かせて体感する。自らの体を動かして何かを体感したい学生の参加を歓迎する。体験に際して、炭焼きの歩留まりや炊事の薪炭消費量、伐採による光環境の変化などの定量的なデータを出来る限り取得する。これらに加え実際に森のエネルギーを日常的に利用する世帯・施設への聞き取り調査などを通じて、森林管理の観点から森のエネルギーの流通・利用における問題点について学び、考察する。 講義は初回ガイダンスを含む通常講義3回(2019/9/27、10/4、10/11@教養学部キャンパス)と集中講義2回(2019/10/12土曜日@田無演習林、10/25金曜日夜-27日曜日@富士癒しの森研究所)から構成される。薪割りなどの作業の安全を確保する関係上、履修人数を18名に制限する。田無演習林および富士癒しの森研究所における集中講義は参加必須である。宿泊費8,000円(予定)は事前の講義で集金する。宿泊費の他に往復交通費(田無およそ800円、富士およそ4,000円)が必要となる。 ※このゼミは9月26日木曜日6限に行われる農学部合同説明会への参加を予定しています。 出席とレポート プリントを配布する。/Will distribute handouts 第一回授業日に行う。/Will conduct guidance at first time 2019/9/27 5限/5th Period 講義教室 2 E25 時間割コード 開講 講義題目 担当教員 安村 直樹、内田 圭、齋藤 暖生、當山 啓介 所属 曜限 単位 教室 農学部 金 5 対象
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