1年 文科 理科 「茶わんの湯」から最新の科学を考える 2年 文科 理科 普段は特別に意識しない、なんの変哲もない身近な現象や事柄、例えば茶わんと湯であっても、よくよく観察することで様々な系に共通する普遍的な構造や法則および、最新の知見と関係していることが見えてくる。オムニバス形式で行う本ゼミは、物理学者・寺田寅彦の名随筆「茶わんの湯」の追体験に加え、茶わん(陶磁器)やお茶に関連する講義を随所に実験・体験を組み込んで水平展開して進んでいく。寺田寅彦的思考、領域を横断する研究、独創的な研究、実社会問題の発見や解決と密接に関係しうる研究とはどんなものか問いかける講義もある。あらゆる先入観・偏見から解き放たれ、学問領域を自由に往来して、さまざまな視点・観点から知の獲得と思考のトレーニングをする機会を「茶わんの湯」を通じて提供する。 【講義予定】(順不同・敬称略) 「茶碗と科学」 杉浦 照定 株式会社ノリタケカンパニーリミテド 中原 明生 日本大学理工学部・一般教育教室(物理) 石丸 喜朗 明治大学 農学部 農芸化学科 食品機能化学研究室 衣笠 仁 小林 誠 細山 広和 株式会社伊藤園 中央研究所 「茶の色から考える光合成色素」 増田 建 東京大学大学院総合研究科 広域科学専攻広域システム科学系 増田建研究室 原野 幸治 東京大学総括プロジェクト機構「革新分子技術」総括寄付講座 大学院理学系研究科化学専攻(兼務) 寺尾 潤 東京大学大学院総合文化研究科 広域科学専攻 相関基礎科学系/教養学部統合自然科学科 鳥井 寿夫 東京大学大学院総合文化研究科 広域科学専攻 相関基礎科学系 松下 貢 中央大学 理工学部 名誉教授 近藤 滋 大阪大学 大学院生命科学研究科 時空生物学講座 鳴海 拓志 東京大学大学院情報理工学系研究科 知能機械情報学専攻 A 全学自由研究ゼミナール 51318 授業の目標概要 評価方法 教科書 ガイダンス 「破壊に見る記憶」 「味を感じる仕組み」 「お茶にまつわる話」 「お茶のなかの分子世界:はたらく分子・みえる分子」 「分子建築士が操る茶碗分子の化学」 「液滴の魔術①:ニュートンの虹と現代光科学」・「液滴の魔術②:ウィルソンの霧箱と放射線科学」 「寺田寅彦と複雑系の科学」 「生き物の「形」を作る逆折り紙メカニズム」 「茶わんの湯から考える五感と自分」 ①出欠カード兼感想・質問カードの提出、②最終レポートの提出により評価する。成績評価方法の詳細は、第1回目のガイダンスにて説明し、まとめを関連ホームページに掲載する。履修希望者は必ず確認すること。感想・質問カードおよび、レポートは書籍・ホームページ等で公開する予定がある。 教科書は使用しない。/Will not use textbook 第一回授業日に行う。/Will conduct guidance at first time 2 K113 時間割コード 開講 講義題目 担当教員 鹿島 勲 教養教育高度化機構 木 4 所属 曜限 単位 教室 対象
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