2019Aシラバス
218/346

1年 文科 理科 2年 文科 理科 水 5 A 1年 文科 理科 2年 文科 理科 火 2 A 総合科目 D(人間・環境) 50697 50311 講義題目 授業の目標概要 評価方法 教科書 ガイダンス 講義題目 授業の目標概要 評価方法 教科書 ガイダンス 思想的・歴史的・社会的な観点から科学技術の特質・役割・意義を検討する 現代社会においては、科学者や技術者ではない人々も、科学技術と関わりをもたずに生きていくことはできない。しかし、「科学ですべてが分かるわけではない」などと嘯くとき、われわれは科学について何をどこまで知っているというのであろうか。 科学技術と関わりなく生きようと望んでも、現代に生きる限りそれは許されない。この講義では、社会や歴史の中のさまざまな局面に現れる科学技術を取り上げ、それらを思想的・社会的・文化的な観点から分析することで、科学技術を侮りもせず、過度におそれもせず、うまく付き合いながら生きていくための手がかりをつかむ機会を作りたいと考えている。歴史の中に現れる科学技術の姿は、現在のそれからは予想もつかないかたちをしていることもある。 将来、科学・技術の領域で働くことを志す人々も、そうでない人々も、ともに学んで意義がある材料を提示していきたい。 レポートを1回から3回程度提出していただき、それによって成績評価を行う予定であるが、受講者の態度などに応じて試験に切り替える可能性もある。状況に応じてノートを拝見させていただき、成績に加味する場合がある。必要があれば、レポートの書き方についても講義中に説明する。 プリントを配布する。/Will distribute handouts 第一回授業日に行う。/Will conduct guidance at first time 科学技術社会論入門 現代社会において科学/技術の発展はめざましく、生活の隅々にまで浸透し、かつ社会およびその構成員一人一人の安全やリスクに直結する形ですすんでいる。環境、食糧、医療、災害、情報、など、さまざまな分野において、科学/技術と社会との接点の問題の調停が求められている。遺伝子組換え食品や狂牛病の危険のある牛の規制をどうするか、情報技術のグローバル化にともなう各国の法整備の問題、医療技術の発達にともなう倫理の問題など、自然科学の個別の学問領域を越えた複合領域の問題となりつつある。ところが、既成の学問は、個別の学問領域によって分割されすぎていて、このような問題群がまっすぐに扱えないでいた。気がかりではあるが、各専門領域のメインタスクからは少々ずれているために今まで体系的に扱われてこなかった領域、あるいは各分野の人々が個別に論じ、相互に枠組みを共有してこなかったがゆえにいまだ見通しの悪い領域、そこに科学技術社会論の研究領域がある。これまで文系と理系双方から等閑視されてきた、膨大な境界領域の問題を扱う学問分野である。科学者の社会的責任とは何だろうか。今後の科学技術のガバナンスはどうあるべきか。専門家と市民の科学コミュニケーションはどうあるべきか。さまざまな事例をもとに考えてみよう。将来の自らの研究成果の社会への影響に関心のある理系の学生、そして自然科学の個別の学問領域を越えて、外交や国際関係、法律そして社会制度の関係する複合領域の問題(科学技術のガバナンス)に関心のある文系の学生、双方に開かれている。 レポート 次の教科書を使用する。/Will use the following textbook 書名 著者(訳者) 藤垣裕子編 出版社 ISBN 第一回授業日に行う。/Will conduct guidance at first time 科学技術社会論の技法 東京大学出版会 4-13-003204-6 1212 531 時間割コード 時間割コード 開講 授業科目名 科学技術基礎論Ⅰ 開講 授業科目名 科学技術社会論 担当教員 岡本 拓司 担当教員 藤垣 裕子 所属 哲学・科学史 所属 情報図形 曜限 教室 曜限 教室 対象 対象

元のページ  ../index.html#218

このブックを見る