2019Sシラバス
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水3 金4 皆さんの「化学」のイメージは、周期表や反応式、化合物名や成経路の暗記、さらにモル収支の計算など、覚えることばかりで計算が面倒、泥臭い実験、汚い白衣のイメージ、、、 なんて方が多いでしょうか。一方、「生命科学」のイメージは、オートファジー、iPS細胞、難病治療薬、などのトピックスが最近メディアでも華々しく報道され、非常に輝いて見えるのかもしれません。しかし、「化学」と「生命科学」はとても深くて密接な関係にあります。化学の発展無しには生命科学の発展はありえません。 本授業は、「生命科学」の研究分野において「化学」が極めて重要な要素・学問であることを学び、皆さんに「今まで知らなかった"生命化学"」に出会ってもらうことを大きな目的としています。さらに、研究者という職業について深く知ること、また昨今話題となっている研究者のモラルについても考えたいと思います。研究者を公平に評価する"物差し"を皆さんとディスカッションしながら考えていきたいと思っています。 研究者を評価する物差しや化学と生命の融合領域について考えるなかで、アイディアの出し方、グループディスカッションの経験を積んでいただくことを大きな目的としています。 【授業の概要】 「分子認識化学」「材料化学」「生命科学」をキーワードとする各テーマについて、グループディスカッション・発表・討論することを最終的な目標として設定しています。このための事前準備(議論、提案、プレゼンなどの訓練)も本講義内で行います。 初年次ゼミナール理科の評価方法によって評価します。 ョン 教科書は使用しない。 第1回授業日に行う。ガイダンス教室については掲示板等で告知する。 初年次ゼミナール理科 31401 成績評価方法 授業のキーワード 問題発見・解決型、ランドスケープ・プランニング、農業経営、多面的機能、多面的機能、グループ討論 教科書 ガイダンス 授業の目標・概要 【はじめに】 成績評価方法 授業のキーワード 化学(材料化学・バイオマテリアル)、生命科学、メカノバイオロジー、幹細胞、学者・研究者、グループディスカッシ教科書 ガイダンス 2050年の農業・農村と環境を考える 科学の技法:アクティブラーニングで学ぶ初年次ゼミナール理科 東京大学出版会 95 K501 K301 時間割コード 31487 授業の目標・概要 国連の推計によると、受講生の皆さんが社会の中心的な役割を担う世代となる2050年には、世界の総人口は97億人を超えると推定されています。そのため世規模でみると、増加する人口を支えるためにさらなる食料の増産が求められており、その使命が農業と農村に課せられています。他方、日本の人口はすでに減少局面に入り、2050年には1億人を割るといわれています。日本の農山村では過疎化や高齢化、農業の後継者不足等から、われわれにさまざまな恵みをもたらしてきた里地里山の利用・管理の低下、それに伴う耕作放棄地の増加、農村社会の衰退などさまざまな問題が指摘されています。農業・農村やその周辺環境は今後どのような姿になっていくのでしょうか。 そこで本ゼミナールでは主に日本に焦点をあて、皆さんとともに2050年の農業・農村や環境の姿について考えたいと思います。本ゼミナールを担当する教員2名はそれぞれランドスケープ・プランニングと農業経営学を専門としています。学問分野の細分化が進む中、2つの分野の視点を踏まえた相乗的な議論を行うことを目指しています。 ゼミナールではまず、農業と農村を取り巻く現状や問題点、それを解決していくための技術や社会的対応について、論文読解と情報収集を通して知識を深めます。続いて、得られた客観的情報をもとに各グループで議論を行い、次の時代の農業と農村のあるべき姿を、根拠をもって具体的に提案します。最後に、得られた提案を発表し、さらにその発表に対して再検討を行います。レポートにまとめます。これらの過程で、情報収集、論文読解、グループ討論、計画立案、プレゼンテーションといった活動を実際に体験し、能動的な問題解決能力を身に着けます。 (授業の目標) ・実社会の問題解決における自然科学、社会科学の役割について理解を深める。 ・科学研究を行う上で必要な基本的スキル(情報収集、論文読解、グループ討論、計画立案、プレゼンテーション等)を身につける。 ・考えを分かりやすく他人に伝え、情報を共有することで新たなアイデアや知見を得るための、コミュニケーション能力を磨く。 初年次ゼミナール理科の評価方法によって評価します。 次の教科書を使用する。 書名 著者(訳者) 東京大学教養教育高度化機構初年次教育部門・増田建・坂口菊恵編 出版社 第1回授業日に行う。ガイダンス教室については掲示板等で告知する。 曜限 化学で切り開く新しい生命科学: 研究者に求められる能力とは? 講義題目 担当教員 橋本 禅 吉本 敬太郎 農学部 所属 教室 化学

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