2019Sシラバス
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金1 初年次ゼミナール理科 森林は木材だけでなく、薪炭その他の様々な産物を人間社会に提供するという経済的価値を有している。さらに、景観の提供、水源涵養、土壌流出の防止、二酸化炭素の吸収などといった公共的役割も果たしている。科学技術の発展は森林の前者の役割を減少させているが、発展途上国の農村ではいまだに一定の役割を果たしている。経済的な価値の減少は、過剰な採取による森林資源の減少という問題を軽減させているが、他方で公共的な役割を持つ森林を保全する動機の提供を困難にしている。この授業では、このような人 間社会と森林の関係を社会科学的視点(農業経済学)と自然科学的視点(林学)から学び、さらに両者を融合することで新しい問題を発見することを試みる。 (授業の目標) ・研究課題における問題点を文献に基づき把握する。 ・異なる学問分野を融合することの意義を知る。 ・成果をとりまとめて発表し、コメントに応じて修正するというプロセスを経験する。 初年次ゼミナール理科の評価方法によって評価します。 成績評価方法 授業のキーワード 論文講読+問題発見型、学術分野(農学/農業経済学、林学)、森林、農業経済学、林学 教科書 次の教科書を使用する。 書名 著者(訳者) 東京大学教養教育高度化機構初年次教育部門・増田建・坂口菊恵編 出版社 ガイダンス 第1回授業日に行う。ガイダンス教室については掲示板等で告知する。 科学の技法:アクティブラーニングで学ぶ初年次ゼミナール理科 東京大学出版会 86 K501 時間割コード 31484 授業の目標・概要 (授業の概要) 曜限 講義題目 人間社会と森林 担当教員 櫻井 武司 農学部 所属 教室

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